【第22回】デジタルヘルスで切り拓く未来

「デジタルヘルスとエコシステム」


●要旨
 エコシステムへの関心が高まっており、その仕組みや価値に目を向ける必要があります。国内の研究開発や事業化連携拠点等の広域連携は、社会実装やレジリエンスの素地につながります。デジタルヘルスは、社会の変化とも相まって、従来のヘルスケア製品よりもボーダレスが進むことでしょう。グローバルに進めるにはエコシステムの考慮はとても大事です。さらに政策的にスタートアップ支援が行われている中、早くて伸びの良い、広がりのある展開を作るのもエコシステムのポテンシャルです。

●はじめに エコシステムへの関心
 最近のイノベーション系シンポジウムでは、エコシステムをテーマにしていることがあります。エコシステムについていろんな方にインタビューすると、地球環境への配慮のお答えもあれば、開発からビジネス環境のお答えもあります。シンポジウムはある種のコミュニケーションですから、これからの方向性を考える機会です。エコシステムの方向性だけでなくそのものに多くの人が関心を持つことが良さそうです。
 一昔前の研究開発では、「選択と集中」を強いられ、枝葉を落とすように求められることが多くありました。確かに公的な資金は、指定された範囲で適正な利用が必要ですから、枝葉に使うことは良くありません。しかし、有望な種ができそうな枝も全部切り落とさざるを得ず、筆者も悲しい思いをしたことが何度かありました。しかし、切り落とした枝を別の土壌に植えて育てる心意気のある人に少し救われたことがあります。


<図表> エコシステムの持つ広がり

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