エッセイ:エイジング話【第68回】

2024/10/04 施設・設備・エンジニアリング

布目 温

UF水と蒸留水

UF水と蒸留水を比較(RMMによる)

 さて、2つのWFIのRMM値を比較した結果を伝えますと、UF水のほうが蒸留水よりも2桁低いBio Particlesが得られました。

 今回試験では、この2つのRMM値データ取りを同時進行で行うことは叶いませんでしたが、同じ建屋内で3ケ月前後して同じ供給水から測定できました。この長い期間にわたり測定場所提供を英断された製薬会社工場へ感謝の気持ちで一杯です。
 このBio particle値を比較する試験は先ず最初に、マイクローザVIP-3017搭載したUF膜ユニットを設置し流出するBio particle値を、RMM機種の中では高感度と認識しているXL-M4Bによりリアルタイム測定を計画しました。
 次に、測定ヵ所を多重効用缶式蒸留器出口部へ移し、同じXL-M4BによりBio particle値をリアルタイム測定を計画しました。
 試験結果として、UF水は単位時間あたりのBio particle値がほとんど0を表示し偶に1もしくは2を表示した。蒸留水は単位時間あたりのBio particle値がおおむね20±5の幅を表示し起動直後は少し高くなるが直ぐ低下する傾向があった。
 試験期間中において、UF水からも蒸留水からも極微量のBio particle値が安定して流出した。
 試験の考察として、UF水は、設置初期フラシングを行い採水開始後Bio particles値をほとんどは検出しないか検出しても単位時間あたり1か2カウントであり安定した水質を示した現象を考えると、UF膜モジュール全体を蒸気滅菌した後に、採水を開始していることが安定した水質を得た大きな要因であり、併せてUF膜モジュール出口からUF水が滞る箇所が無いか在っても極短いことも大きな要因と考える。

 

 

2ページ中 1ページ目

執筆者について

布目 温

経歴 布目技術士事務所
技術士 衛生工学部門:水質管理
1972年栗田工業(株)入社、1992年野村マイクロ・サイエンス(株)入社。2011年布目技術士事務所(製薬用水コンサルタント)開設。製薬用水のスペシャリスト。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

71件中 1-3件目

コメント

この記事へのコメントはありません。

セミナー

2025年2月26日 (水) ~ 2月28日 (金)

GMP Auditor育成プログラム第19期

2025年6月16日(月)10:30-16:30~2025年6月17日(火)10:30-16:30

門外漢のためのGMP超入門

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

株式会社シーエムプラス

本サイトの運営会社。ライフサイエンス産業を始めとする幅広い産業分野で、エンジニアリング、コンサルティング、教育支援、マッチングサービスを提供しています。

ライフサイエンス企業情報プラットフォーム

ライフサイエンス業界におけるサプライチェーン各社が提供する製品・サービス情報を閲覧、発信できる専門ポータルサイトです。最新情報を様々な方法で入手頂けます。

海外工場建設情報プラットフォーム

海外の工場建設をお考えですか?ベトナム、タイ、インドネシアなどアジアを中心とした各国の建設物価、賃金情報、工業団地、建設許可手続きなど、役立つ情報がここにあります。

※関連サイトにリンクされます