経歴 布目技術士事務所 技術士 衛生工学部門:水質管理 1972年栗田工業(株)入社、1992年野村マイクロ・サイエンス(株)入社。2011年布目技術士事務所(製薬用水コンサルタント)開設。製薬用水のスペシャリスト。
2023/05/26 AD 施設・設備・エンジニアリング
ゼロ水と自動。
エッセイ:エイジング話【第51回】
ゼロ水と自動 超純水中にも存在し得る極々微量なイオンを測定する状況、これを上皿はかりで秤量する時に例えるなら髪の毛1本を測る感覚でしょうか、ほこりが付着しない上皿へ異物が一切付着しないピンセットで検体を注意深く載せるに匹敵する操作、ここでクリアしなければならない気の遠くなるような一連の試行錯誤が続き
2023/04/28 AD 施設・設備・エンジニアリング
WFI製造自動化を考える~その3~。
エッセイ:エイジング話【第50回】
WFI製造自動化を考える ~その3~ 50回目は節目でありエイジング=時間軸という命題から、自動化について一から考えます。人が日常的に行っていた動きをじっくりと観察し、これを電気的な制御を伴う連続的操作へ変換させる一連の流れでの完成度合と言いますか、先人達が培ってきたコツと言う言葉で括られ熟練により
2023/03/17 AD 施設・設備・エンジニアリング
WFI製造自動化を考える~その2~。
エッセイ:エイジング話【第49回】
WFI製造自動化を考える ~その2~ 自動化を考えるとき連続的動作か否か?がポイントになります。動かす力(driving force)が与えられると、一定の操作(連続的動作)が継続します。 例えば超ろ過は、UF膜の1次側から水圧を与え続けると超ろ過WFIが連続製造できます。一方蒸留は、蒸留器の1次側
2023/02/17 AD 施設・設備・エンジニアリング
WFI製造自動化を考える。
エッセイ:エイジング話【第48回】
WFI製造自動化を考える ~その1~ 自動という視点からWFI製造を考えます。新しいエアコンを自動操作していると、古いほうのエアコンを季節ごとに、暖房?冷房?をその都度判断するのが面倒なこと!になりました。いったん慣れた操作を変えるに手惑う年齢にかかりました。 エイジングが進むと馴れた行動様式を変え
2023/01/20 AD 施設・設備・エンジニアリング
リトルターン。
エッセイ:エイジング話【第47回】
リトルターン 絵本リトルターンを知っていますか? 突然飛べなくなった小鳥の生末(いくすえ)話が、ほのぼのした挿絵とともに進みます。もし、普段にできたことをある日突然できなくなり、かつて体験したことのない未知へ一鳥(ひとり)で放り出されたら、「どう生きてゆこうか?」考えさせられる怖い話が展開してゆきま
2022/12/16 AD 施設・設備・エンジニアリング
ワクチンへ異物から考え。
エッセイ:エイジング話【第46回】
ワクチンへ異物から考え ワクチンバイアル中に異物が見付かったニュース(2021年8月)を聞き、私なりに考えていました。このニュースは、高齢の母親への新型コロナワクチン接種に立ち会った頃であり、私自身も接種後の体調変化に悩んでいた時期でもありました。 一方、ワクチンの主要原料となるWFIを製造する仕事
2022/11/04 AD 施設・設備・エンジニアリング
ステンレススチールと異物混入。
エッセイ:エイジング話【第45回】
ステンレススチールと異物混入 WFIはこれまで多くをステレススチール製蒸留器により製造しました。ステンレススチールは蒸気滅菌温度に耐えることから、皮下注射され人体内に触れる注射剤の主成分となり得るWFIを最終的に製造する機材として、安全だと認識されました。 WFI:Water for injecti
2022/10/14 AD 施設・設備・エンジニアリング
阪急電車への想い。
エッセイ:エイジング話【第44回】
阪急電車への想い 子供の頃に、路面電車で遠出する楽しみがありました。日常を離れ遠くへ連れて行ってくれる電車への想いを綴ります。 京都市街の北端になる北大路通り(きたおうじどおり)に在った烏丸車庫(からすましゃこ)から市電に乗り、市街を南下すると御所(ごしょ)の蛤御門(はまぐりごもん)を左手に進み、七
2022/09/30 AD 施設・設備・エンジニアリング
長寿番組も進化する:遠くへ行きたい
エッセイ:エイジング話【第43回】
長寿番組も進化する:遠くへ行きたい 2022年4月に成人年齢は18歳となりました。私は成人になるまで国外へ出ることはありませんでした。成人前に外国生活を体験をした人と、そうでない私とにあるギャップと言うか感性の違いへ話を進めます。 成人に成って初めて異国を訪れたとき、現実とは別世界があると気付きまし
2022/08/12 AD 施設・設備・エンジニアリング
二つから一つを選ぶときの難しさを続けます。
エッセイ:エイジング話【第42回】
蒸留器か膜分離を選ぶには? 二つから一つを選ぶときの難しさを続けます。蒸留器か膜分離を考えるときに蒸留を2つの単位操作と捉えると、液相から気相へ(蒸発)と気相から液相へ(凝縮)に分けられます。 ただ、蒸発・凝縮により不純物分離するメカニズムに飽き足らず、日本の代表的製薬会社の人は、もう1つ大事な操作