経歴 布目技術士事務所 技術士 衛生工学部門:水質管理 1972年栗田工業(株)入社、1992年野村マイクロ・サイエンス(株)入社。2011年布目技術士事務所(製薬用水コンサルタント)開設。製薬用水のスペシャリスト。
2023/01/20 AD 施設・設備・エンジニアリング
リトルターン。
エッセイ:エイジング話【第47回】
リトルターン 絵本リトルターンを知っていますか? 突然飛べなくなった小鳥の生末(いくすえ)話が、ほのぼのした挿絵とともに進みます。もし、普段にできたことをある日突然できなくなり、かつて体験したことのない未知へ一鳥(ひとり)で放り出されたら、「どう生きてゆこうか?」考えさせられる怖い話が展開してゆきま
2022/12/16 AD 施設・設備・エンジニアリング
ワクチンへ異物から考え。
エッセイ:エイジング話【第46回】
ワクチンへ異物から考え ワクチンバイアル中に異物が見付かったニュース(2021年8月)を聞き、私なりに考えていました。このニュースは、高齢の母親への新型コロナワクチン接種に立ち会った頃であり、私自身も接種後の体調変化に悩んでいた時期でもありました。 一方、ワクチンの主要原料となるWFIを製造する仕事
2022/11/04 AD 施設・設備・エンジニアリング
ステンレススチールと異物混入。
エッセイ:エイジング話【第45回】
ステンレススチールと異物混入 WFIはこれまで多くをステレススチール製蒸留器により製造しました。ステンレススチールは蒸気滅菌温度に耐えることから、皮下注射され人体内に触れる注射剤の主成分となり得るWFIを最終的に製造する機材として、安全だと認識されました。 WFI:Water for injecti
2022/10/14 AD 施設・設備・エンジニアリング
阪急電車への想い。
エッセイ:エイジング話【第44回】
阪急電車への想い 子供の頃に、路面電車で遠出する楽しみがありました。日常を離れ遠くへ連れて行ってくれる電車への想いを綴ります。 京都市街の北端になる北大路通り(きたおうじどおり)に在った烏丸車庫(からすましゃこ)から市電に乗り、市街を南下すると御所(ごしょ)の蛤御門(はまぐりごもん)を左手に進み、七
2022/09/30 AD 施設・設備・エンジニアリング
長寿番組も進化する:遠くへ行きたい
エッセイ:エイジング話【第43回】
長寿番組も進化する:遠くへ行きたい 2022年4月に成人年齢は18歳となりました。私は成人になるまで国外へ出ることはありませんでした。成人前に外国生活を体験をした人と、そうでない私とにあるギャップと言うか感性の違いへ話を進めます。 成人に成って初めて異国を訪れたとき、現実とは別世界があると気付きまし
2022/08/12 AD 施設・設備・エンジニアリング
二つから一つを選ぶときの難しさを続けます。
エッセイ:エイジング話【第42回】
蒸留器か膜分離を選ぶには? 二つから一つを選ぶときの難しさを続けます。蒸留器か膜分離を考えるときに蒸留を2つの単位操作と捉えると、液相から気相へ(蒸発)と気相から液相へ(凝縮)に分けられます。 ただ、蒸発・凝縮により不純物分離するメカニズムに飽き足らず、日本の代表的製薬会社の人は、もう1つ大事な操作
2022/07/29 AD 施設・設備・エンジニアリング
二つより選ぶのは、難しい。
エッセイ:エイジング話【第41回】
二つより選ぶのは、難しい 二つより選ぶときの礎はいずれに価値を見出すかです。世界を二分するような事態での大きな選択に際し「何に重きを置くか」を問います。国の存在意義にも根ざす、大事な価値観が問われる節目に遭遇しました。 私は国会議員を選ぶとき、政党の価値観「何に重きを置くか」を問います。父は学徒出陣
2022/06/10 AD 施設・設備・エンジニアリング
もう一人夏彦さん。
エッセイ:エイジング話【第40回】
もう一人夏彦さん これまで二人の夏彦(なつひこ)さんと出逢いがありました。 その一人は、二十代の頃に中公文庫で「職業に貴賤がある」と書かれた本を読み驚いた山本夏彦氏です。 もう一人は、神奈川県の海浜旅館茅ヶ崎館で偶然出逢った陶芸家速水夏彦(はやみなつひこ)氏です。今回は茅ヶ崎市と常滑(とこなめ)市で
2022/05/20 AD 施設・設備・エンジニアリング
老害発言。
エッセイ:エイジング話【第39回】
老害発言 東京オリンピック2020開催の是非が組織委員会内で議論されたとき、委員長が外部へ漏らした言葉が老害発言として取り上げられました。老害発言を受けた側がマスコミ関係だったことも大きく報道された背景にあります。 TV番組が終日取り上げ筆者も知ることとなりました。委員長は辞任しアスリート出身であり
2022/04/08 AD 施設・設備・エンジニアリング
夏彦さんに聞く。
エッセイ:エイジング話【第38回】
夏彦さんに聞く 人生の岐路に立ったとき、誰かに意見を聞きたくなります。迷ったとき決心するに勇気が要ります。私も就職先を決める時期、誰かに頼りたくなりました。 代々家に伝わる稼業はなく、私には職業選択の余地がありました。父は稼業を継がなかったことから決めるに強い意志があったと言います。いったん稼業を継