GMPヒューマンエラー防止のための文書管理【第67回】

リスク

1.脳血管外科
 今年の2月20日に硬膜動静脈瘻で、入院した。3月22日に退院したが、自宅にて回復するよう努めた。発病前に行った文書管理の掲載原本等など、過去に経験した事例、知識等を忘れてしまい、資料等を読み返した。硬膜動静脈瘻とはどのような病気かを概要が掲載されており、回復のため学んだ。

概要
硬膜動静脈瘻とは、脳や脊髄を覆う“硬膜”を栄養する硬膜動脈が毛細血管を介さずに直接静脈に流れ込む病気のことです。
通常であれば圧が高い動脈の血液は多数の毛細血管を介して静脈に流れます。そのため、動脈の高い圧が直接静脈に伝わることはありません。しかし、硬膜動静脈瘻を発症すると動脈の血液が直接脳内の静脈に流れ込むため静脈の圧が上昇して、脳内へ続く血流に異常が生じている場合は脳出血を引き起こすことがあります。また、脳内の圧が上昇することで頭痛や吐き気、視力の低下などを引き起こすことも少なくありません。
この病気は非常に珍しいものであり、頭部外傷や静脈洞血栓症などの病気によって引き起こされます。また、脳内への血流に影響が少ない場合は治療をしないことも多いですが、脳内へ異常な血流が生じている場合はカテーテル治療や手術、放射線治療が必要になります。


 アルツハイマー病等の認知症や失語症など、脳細胞に障害が生じる疾病は多い。その回復のためにリハビリを行う。私自身も、自分の氏名や過去の業務など言語を失ってしまった。入院中は、体力や気力もなくなりトレーニングを受けた。退院直後は、短い距離の歩きを自宅周辺で行った。言語を忘れたため、植物や動物の名称などの読み書きを訓練した。1か月あまり経過し、かなり回復している。しかし、その疾病程度で、その回復も差がある。病院内のリハビリテーションで、持久力やバランス能力の改善、作業療法、言語聴覚を私も受けたが、回復期のリハビリは、1日3時間の上限が決まっているので、入院中は、私にとっては物足りなく、早く退院することにした。退院後、GMP PlatformなどGMP講座の講演内容を確認して、疾病前に行った講座や掲載記事を復習し、回復を目指した。県庁の調査官勤務時の記録、製薬企業のQA責任者等業務に勤めていた頃の実績、GMP管理に関する講演資料、講座執筆文書などを読み返し、言語の回復を目指した。文書を読み返すだけでは、その記載内容について、理解回復したのか、きちんとその業務として実行する能力が回復したのか分からないと感じた。講座を行う企業の担当者の方々に、回復まで、講演会等を中止していただき、回復まで長期間、お休みにお願いした。しかし、記録や報告書などを読むだけでは、特に名称や品名など文書を確認しないと答えられない症状であった。文書を読み返しだけでは、知識など言語が回復したとは言えないので、文書の記載やセミナー開催を行って、過去に学び、行った知識が回復するように務めたと考えてた。
 脳細胞障害となった時、いかに回復すべきか、リハビリをどのように行うか、患者自身の意識も考え、体調管理すべきと考える。ぜひ、今、健康な方々も自分自身が障害となった時、知人や知り合いが障害となった時、どのような環境とした方がいいか考えるべきである。
 

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