通訳あるあるネタ【第28回】

今回は、英語らしい表現について解説します。

日本人の英語を聞いていると、間違ってはいないけれど少し違和感がある…そんな場面に遭遇することがよくあります。理由はBig words(難しい言葉)が多い、表現がフォーマル過ぎる、UB(unconscious bias)への配慮がないなど様々ですが、1つずつ見ていきましょう。1)-4)はGMP関連、5)-8)は一般表現です。

*アンコンシャス‐バイアス【unconscious bias】人が無意識に持っている、偏見や思い込み。 経験則によって、気づかないうちに身につけたもので、本人が意識しないところで、行動や意思決定に影響を与える。

1)    凍結乾燥 (lyophilization vs. freeze-drying)
査察官はどちらもよく使います。もちろんlyophilizationという単語を知っておく必要はありますが、状況に応じてfreeze-dryingもスマートに使えるとよいですね。

2)    観察・読み取り・計数(observation vs. reading plates/counting colonies)
微生物試験で、菌の培養後に観察することを通常observationと訳しますが、査察官はreading plates(読み取り)やcounting colonies(計数)と実際の作業に即した表現をよく使います。

3)    攪拌 (agitate vs. stir)
複数の原料を混ぜること(混合)をmix, 液体などをすばやくかき混ぜること(攪拌)をagitateやstirと言います。攪拌羽根は、agitator (blades)/impeller (blades)/stirrer (blades)がinterchangeableに(同じ意味で)使われます。Agitate に比べmix やstirは料理などでもよく使われる平易な表現ですが、査察でも耳にすることが多いです。

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