通訳あるあるネタ【第6回】

査察中に雲行きが怪しくなることはあります。前回書いたように、査察官は長旅の疲れと時差ボケでベストコンディションとは言えませんし、応対する側は極度に緊張しています。技術者はそもそも自分の仕事を人に説明するのが苦手な人が多いです。やり取りに誤解が生じることもあるでしょうし、最初の説明を撤回して仕切り直しが必要なこともあります。そういう時に一番効果的なのは、休憩を取ることです。嫌な雰囲気を断ち切るために休憩を取ろうとしていることがあからさまだと査察官は不機嫌になるので、査察の最初から定期的に休憩を挟むとよいでしょう。QAが絶妙なタイミングで休憩を提案してくれると、一同救われます。「リクエスト頂いた資料を探すのに少し時間を要しますので、short breakはいかがでしょうか?」などと上手に提案すると、大抵受け入れられます。あくまでも、強制ではなく、提案することが大切です。査察の進行を決定するのは査察官ですが、「査察を効率的に進める」ことと、「工場の日常業務を妨げないこと」は、彼らの一番の関心事です。皆さんの業務時間や昼休憩の時間を尋ね、なるべく通常のスケジュールに沿って査察を進行しようとする配慮も感じられます。ですから、雲行きが怪しくなる前に、できれば最初の方で休憩のペースを作っておくことは必要です。ただ、査察官によっては休憩や昼休憩を好まない人もいますので、最初は無理強いをしないことです。昼休憩中も仕事をしたいと言われたら、「承知しました。執務部屋をご用意致します。何か御用がありましたら、お申し付けください。」などと切り返し、誰かが交代で御用聞きをするなど、cleverに対応しましょう。査察官が気づかないように、少しずつ自分たちのペースに持ち込めれば、ベストです。

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