【第24回】デジタルヘルスで切り拓く未来

2025/05/23 医療機器

未来の医療アクセス

「未来の医療アクセス」


●要旨
 近年、医療アクセス困難が発生しつつある中で、大阪・関西万国博覧会に未来の姿を見つけることができます。パーソナルモビリティによって移動のサポートだけでなく移動を諦めずに暮らすことができるでしょう。電動バスの自動化など公共交通も移動だけでない機能がもたらされることが期待できます。もっと未来のモビリティを活用することで、医師が家にやってくる、自動運転による搬送など新しい時代の医療が実現できるでしょう。

●はじめに アクセス困難の時代をどう解決するか
 皆さんは病院やクリニックへどうやって行きますか。いつもの移動が叶わなくなる可能性をどう考えていますか。ここ数年、集落が消滅し、公共交通の運営が厳しくなるニュースは絶えません。町おこしや移住促進をしたとしても、人の奪い合いだけに見えます。関係性人口を増やすことが有効なようにも見えるのですが、住んでいる人からすれば、買い物はもちろん医療については生命線の問題です。
 通院に使うバスが無くなったらどうしましょう。自分で運転していくのが厳しい状況もかもしれません。訪問や往診を依頼しようにも、医療従事者の数とのバランスが悪くなれば、必要な医療を受けられなくなる可能性があります。確かに国民皆保険制度を背景にコンビニ受診等の行動の問題はあり、セルフメディケーションという手段も未だうまく機能していません。MaaSのこれからとヘルスケアに注目する必要があるでしょう。万博に何かヒントがあるか探ってみました。。

<図表> オンラインファーストの先に進む

 

 

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執筆者について

吉川 典子

経歴 特定非営利活動法人医工連携推進機構 客員研究員 医工連携コーディネータ協議会会員
大阪大学大学院薬学研究科博士前期課程にて生物学的人工肝臓をテーマに研究を行った後、製薬会社に入社し、開発企画実務を経験。兵庫県庁薬務課を皮切りに、保健衛生行政に携わる。政策研究などの経験も多い。医療機器センター調査部(PMDAの前身)にて、審査行政に関与。先端医療振興財団にて、振興業務に従事。神戸大学大学院医学研究科にて、プロジェクト支援を行った。また、各地の振興組織、大学研究機関での支援を長年行っており、医療従事者の目線を活かしたコラボ、参入促進や新規性の高い医療技術への支援に強みがある。
デザインに強い関心があり、京都造形芸術大学に在学中。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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