ラボにおけるERESとCSV【第29回】
はじめに
データインテグリティ不適合の是正方法がデータインテグリティを指摘したFDAウォーニングレター(WL)において、2016年5月以降に記載されるようになった。この内容は、2016年8月に発出されたPIC/S査察官むけのデータインテグリティガイダンス(ドラフト)の第12章「データインテグリティ不適合の是正」とほぼ同じである。この常とう句「データインテグリティの是正」を以下に紹介するので、データインテグリティのGAP是正を行ううえで参考とされたい。
1.データインテグリティの是正
データインテグリティを指摘したFDAウォーニングレターの発出数は増加し続けている。
2012年:2件 2013年:8件 2014年:10件
2015年:13件 2016年:22件
常とう句「データインテグリティの是正」は、2016年5月19日付けのWLにおいてはじめて出現し、同等の内容が以降のデータインテグリティWLに記載されている。以下、2016年8月4日付けのWLにおける記載内容を紹介する。
2.まくらことば
この常とう句の出だし(まくらことば)から紹介する。
■原文
Data Integrity Remediation
Your quality system does not adequately ensure the accuracy and integrity of data to support the safety, effectiveness, and quality of the drugs you manufacture. We strongly recommend that you retain a qualified consultant to assist in your remediation. In response to this letter, provide the following.
■要約
データインテグリティの是正
貴社の品質システムは不十分である
■解説
データインテグリティ不適合の要因のひとつは、データインテグリティ確保のために何をしなければいけないか判っていなかったことであると考えられる。従って、コンサルタント等の専門家に指導を仰ぐよう強く推奨している。また、ウォーニングレターへの回答に以下の項目を含めることを求めている。
A:広範囲な調査
B:現時点におけるリスク評価
C:経営戦略
これらの内容を以下に紹介する。
データインテグリティ不適合の是正方法がデータインテグリティを指摘したFDAウォーニングレター(WL)において、2016年5月以降に記載されるようになった。この内容は、2016年8月に発出されたPIC/S査察官むけのデータインテグリティガイダンス(ドラフト)の第12章「データインテグリティ不適合の是正」とほぼ同じである。この常とう句「データインテグリティの是正」を以下に紹介するので、データインテグリティのGAP是正を行ううえで参考とされたい。
1.データインテグリティの是正
データインテグリティを指摘したFDAウォーニングレターの発出数は増加し続けている。
2012年:2件 2013年:8件 2014年:10件
2015年:13件 2016年:22件
常とう句「データインテグリティの是正」は、2016年5月19日付けのWLにおいてはじめて出現し、同等の内容が以降のデータインテグリティWLに記載されている。以下、2016年8月4日付けのWLにおける記載内容を紹介する。
2.まくらことば
この常とう句の出だし(まくらことば)から紹介する。
■原文
Data Integrity Remediation
Your quality system does not adequately ensure the accuracy and integrity of data to support the safety, effectiveness, and quality of the drugs you manufacture. We strongly recommend that you retain a qualified consultant to assist in your remediation. In response to this letter, provide the following.
■要約
データインテグリティの是正
貴社の品質システムは不十分である
● そのため、貴社が製造する医薬品の安全性、有効性および品質のよりどころとなるデータの正確性と完全性を保証出来ていない
● 適格なコンサルタントを雇い、是正活動の支援をしてもらうことをFDAは強く推奨する
● 本ウォーニングレターへの回答は以下を含むこと。
■解説
データインテグリティ不適合の要因のひとつは、データインテグリティ確保のために何をしなければいけないか判っていなかったことであると考えられる。従って、コンサルタント等の専門家に指導を仰ぐよう強く推奨している。また、ウォーニングレターへの回答に以下の項目を含めることを求めている。
A:広範囲な調査
B:現時点におけるリスク評価
C:経営戦略
これらの内容を以下に紹介する。
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