通訳あるあるネタ【第36回】

ミュージカルの英語

娘がミュージカル子役なので、ここ数年で多くの作品を観劇しました。お友達が出演したKing and I(王様と私)とBilly Elliot(ビリーエリオット)から心に残ったセリフを英語で紹介します。

1)    King and I 
ケリー・オハラ×渡辺 謙のW主演によるブロードウェイの来日公演は、宙空に浮かぶ大劇場、渋谷駅直結の東急シアターオーブで行われました。娘は時に字幕を見ながら英語のリスニングをがんばっていました。中でも皆が大笑いしたのが、謙さん演じるKing Mongkut of Siam(シャム王)がエトセトラ、エトセトラ、エトセトラ・・・と口癖のように繰り返す場面です。王様にとって英語は母国語ではないので、アンナのように流暢に話せず、時に表現に限界が生じます。そんな時、王様はアンナが「とかなんとか(エトセトラ、エトセトラ)」という言葉を使ったのを耳にします。以来王様は言葉に詰まると「・・・エトセトラ、エトセトラ」と口にして場を取り繕おうとするのです。エトセトラ、エトセトラが登場するのは以下の場面です。

The King assembles his family for a Buddhist prayer for the success of the venture and also promises before Buddha that Anna will receive her own house "as provided in agreement, etc., etc."
(王様は家族を集めて(特命大使のために準備している)演劇の成功を仏教式に祈り、「契約書に記載の通り、エトセトラ、エトセトラ」アンナに家を持たせることを仏に誓う)

日本人ビジネスマンも言葉に詰まるとand/or something like thatを連発する人がいますが、ちょっと似ているなと思いました。

2)Billy Elliot
赤坂ACTシアターで上演された「ミュージカル ビリー・エリオット〜リトル・ダンサー〜」は、映画「リトル・ダンサー」をエルトン・ジョンの楽曲でミュージカル化した作品です。以下が、ストーリーです。
1984年。マーガレット・サッチャーの旗振りのもと、政府は炭鉱の閉鎖を含む合理化計画を発表。これに対抗して炭鉱労働者たちが全国でストライキを繰り広げていた。
イングランド北部の炭鉱町で、炭鉱夫の父ジャッキー、兄トニー、祖母と暮らす少年ビリー。ビリーはボクシングレッスンに行くはずが、ひょんなことからバレエのレッスンに巻き込まれることに。しかし、次第にバレエにはまり、才能を見出したウィルキンソン先生は極秘でレッスンを施す。そして、ロイヤル・バレエ・スクールのオーディションを受ける算段をするものの、「バレエなんかオカマ(英語ではpoofという侮蔑的な表現)のやるもんだ!」という父と兄に大反対される。
ストはますます激化するなか、バレエへの想いをつのらせるビリー……。

ビリーが父親に内緒でバレエを習っていることがばれ、家に連れ戻された後の二人のやり取りです。

Billy: I don’t see what’s wrong with it. (何が間違っているのか僕にはわからない→どうしてバレエはダメなの?)
Father: You know exactly what’s wrong with it. (何が間違っているのが、よくわかっているはずだ→話にならない)
→seeはunderstandやknowと同じような意味です。
例文)
Do you see what I'm saying?
私が言っていることがわかりますか?
I see what you mean.
おっしゃることはわかります。
 

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