エッセイ:エイジング話【第6回】

海水淡水化装置

 世界の四大文明は河川流域に発生しました。このエイジング話(第2回)でも触れた京野菜は、京都北山に蓄えられた地下水からの賜り物だったのです。
京都の町中には、手押しポンプがついた共同井戸が路地のはずれにあって、漬物用の野菜や大きな洗濯物をここで洗っておりました。飲むことは禁じられておりましたが、こっそり飲んだこともあります。
四大文明:エジプト・メソポタミア・インダス・黄河
 日本列島は四季を通じて雨が多いですが、日照りを想定して各地にダムや溜池がつくられました。大都会東京の飲料水は北関東のダムに蓄えられた雨水に依存しています。福岡でも夏場に日照りが続くと水道の給水制限が話題となります。
 かつて溜池から水路を通って農業用水が田んぼへ給水されましたが、田んぼがしだいに宅地となり、溜池も使われなくなって市街地と変化した景色に驚いたこともあります。
 雨が少ない離島や海に近い砂漠地帯では、「海水から飲料水をつくる」ことが試みられました。海水を濃縮して塩水をつくるときに、蒸発した水蒸気を冷やすと塩分がない淡水が得られ、これを飲料水としました。海水から淡水をつくるしくみを示します。
 


 

執筆者について

経歴 ※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

コメント

コメント

投稿者名必須

投稿者名を入力してください

コメント必須

コメントを入力してください

セミナー

eラーニング

書籍

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

※関連サイトにリンクされます