厚生労働省/オーストラリアが日本を医療機器簡略審査の対象国に追加

2018/08/24 ニューストピックス

8/24付で厚生労働省医薬・生活衛生局医療機器審査管理から「オーストラリアが日本を医療機器簡略審査の対象国に追加しました」と題してPress Releaseされています。

 

厚生労働省及びPMDAとオーストラリアTGAは、IMDRF(国際医療機器規制当局フォーラム)など国際的な規制調和活動において協働し、国際調和活動の成果として、オーストラリアにおける医療機器の登録・認証において、日本の承認・認証書や、QMS適合証を利用して簡略審査を実施できるようになる旨を2018年8月20日に発表したとのことです

 

この結果、企業が日本で承認・認証された医療機器についてオーストラリアで登録・認証申請を行う場合、日本の承認・認証書やQMS適合証を提出することにより、審査過程の一部が簡略化され、より早期にオーストラリアでの上市を目指すことができるようになります。これによりオーストラリアにおいて、日本で開発された医療機器へのアクセスが迅速化され、日本の医療機器の輸出促進やオーストラリアの保健医療の質の向上に貢献することが期待されます。

 

関係者にあっては、下記URLのウェブサイト内をご参照ください

https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_00989.html

 

なお、オーストラリアTGAサイドの通知については、8/22付GMP Platformトピック「オーストラリアTGA医療機器の海外規制当局の評価情報の活用」をご参照ください。

執筆者について

古田土 真一

経歴

GMDPコンサルタント(Pharmaceutical Quality Science Advisor)

1979年より田辺製薬(株)(現田辺三菱製薬)にて合成探索研究、プロセス・工業化研究、CMCプロジェクト開発、治験薬QA、コーポレートQAを歴任。2008年より武州製薬(株)にてQA/QCの管理監督。2009年より中外製薬(株)にて治験薬・医薬品のQA業務・品質システムを改革推進。2013年よりアステラス・アムジェン・バイオファーマ(株)にてCMC・Supply Chain・QAの長として業務構築。2015年より三井倉庫ホールディングス(株)にてヘルスケア製品の事業開発アドバイザーとして業務構築。2015年9月より (国立研究開発法人) 国立精神・神経医療研究センター/トランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援部アドバイザーとして医薬品開発を、また2022年11月からジェダイトメディスン(株)の品質アドバイザーとして医薬品上市を支援中。
医薬品の開発から上市・保管・流通までを品質の側面から一貫した経験を活かし、GMDPコンサルタントとしてGood Practicesの支援依頼に対応中。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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