エッセイ:エイジング話【第39回】

老害発言

 東京オリンピック2020開催の是非が組織委員会内で議論されたとき、委員長が外部へ漏らした言葉が老害発言として取り上げられました。老害発言を受けた側がマスコミ関係だったことも大きく報道された背景にあります。
 TV番組が終日取り上げ筆者も知ることとなりました。委員長は辞任しアスリート出身であり大臣でもある国会議員が後任に選らばれ、その結果、翌年に東京オリンピックが無事に開催されたことは記憶に新しいところです。
 さて、このエッセイは新車のエイジング運転を時間経過の良い話題としスタートしました。時間経過の悪いほうへ今回は踏み込みます。
 オリンピック組織委員長の発言があった頃からでしょうか、高齢者が起こす交通事故がいくつか報道されました。製薬用水の話題から暫し離れますがおつきあいください。
 高齢による身体機能低下は日々実感しております。かつて、母親がよく言っていた「ここへ何にしに来たのか忘れた!」とか「いったん座るともう立ち上がれない」などはもう体験しています。
 しかし個人差もあることから、マスコミから知り得た高齢者発言を分類しますと、オリンピック組織委員長のパワハラ・セクハラ発言、野球評論家のボクシング選手へのセクハラ発言、自民党前幹事長の前首相に対するパワハラ発言、TVアナウンサーのセクハラ発言など記憶に新しいところです。
 これらの老害発言に専門家は、「日本にはいまだ老害と呼ばれるような発言がなくならないのは、“先の世代の悪しき習慣”が根強く残っているためです。日本のジェンダーギャップ指数は、長年先進国の中でも最低レベル。今年は156カ国中120位でした。男尊女卑は昔からある日本の価値観であり、それが当たり前だった時代もあったので、そういう考え方に疑問すら感じることができない高齢者もいるのでしょう。度々問題発言が指摘されてきた○○さん自体も、『何が悪かったのか』ということは実は今もピンときていないかもしれません。ご自身の意識と世間の意識のズレやギャップがあることを理解できていないだけでなく、若い頃の自分の価値観が間違いであるということを認められない、認めたくないという心理もあるのだと考えられます」(老害問題に詳しい一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介氏)-日刊ゲンダイDIGITALより引用 -本文のまま-但し○○さん:筆者が修正

東京オリンピック公式写真集
公益法人 日本オリンピック委員会
公式ホームページより
安藤俊介氏著作表紙
Amazon より

 

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