医薬品工場に求められているHSE要件と事例【第7回】

医薬品会社の国内企業と国際的な企業の違いについて

1、医薬品工場における現状
日本国内の製薬会社には国際化に向けて、すでに海外の企業に対して買収や統合を進めている会社と全く進めていない会社があります。どちらが良いのか、判断は近い将来に分かるとおもいます。いずれにしても企業のTopが判断をして決めていることになりますが、会社の中の文化や生活様式が異なってきていると筆者は感じています。良い、悪いを議論する必要は無く、広い意味で、いずれもGood Point(良い点)とBad Point(課題)があるようです。まずは失敗談として、海外の製薬企業を買収した日本企業は日本のスタンダードを英訳なりして外国で使用したことがあるようです。これは一部の企業での苦労話ととらえてください。失敗の要因の一つは、海外企業はアメリカ、ヨーロッパ、アジア諸国、その他、数えきれないくらいの文化の違いや言語の違いに加えて生活レベルや賃金格差など国別で考えることが出来なくかったのです。また宗教や言語が別であったためGlobal Standardを作り替えなければ使用できず仕事にならない状況に陥ったようです。では国際的な企業はどのようにしてGlobal Standardを作り、どのような工夫をして世界中で使用しているのでしょうか?すでに国際的な企業で日本国外の仕事をされている方は何ら不思議を感じることなく、言われたままに会社のGlobal Standardを使用しているようです。全く問題なく使用できるわけではないようですが、まずは言語がすべてを英語で押し通すことには無理があるようです。現地の言語に翻訳する手間をかけるか現地の社員の内、リーダークラスは英語が一定レベルであり、現地の人間で組織を構築する、このようなGlobal Standardは会社ごとで工夫をされているようです。国際的企業であっても日本国内では、日本人を雇用して業務を行うように工場の現場では世界中どこの国へ行ってもそれぞれの国の従業員が採用され仕事をしています。ましてや開発途上国の会社を買収した企業は工場現場で働く現地採用の従業員の方々が楽しく働ける環境を私たちは買収を実施する前にDue Diligences評価の段階でお金をかけて準備しておく必要があるのではないでしょうか?

2、日本の企業のすばらしさ
国際化をしない又はしないと決めている日本の製薬企業は少なくありません。理由はいろいろな理由があると思います。しかし、この国際化時代にしっかりとした基盤の下、国際的企業に振り回されることなく、結果として順調に経営をしておられる企業は素晴らしいと思います。もっとも、販売は海外でも行っていて、売上はきっちり上げておられる経営手腕は外国の国際的企業にも勝っているように見えるのは私だけでしょうか。外国は、日本の職人芸である機械保全技能士や電気主任技術者の制度が無い国が多く、全くの電気・機械の技術が素人に工場でクオリティーの高い生産業務を期待することはできません。そこで、教育期間を何年もかけて準備する必要があります。これがないと事故や怪我、火災爆発機械故障など現場の仕事がままならないのが現実です。このことを熟知しておられるのが前述の国際化を考えない日本の製薬企業は世界でも通用する頭脳明晰な上層部のおられる会社だと想像しています。なぜならば、昨今は新人を採用して育てる企業は減ってきています。。即戦力になる人材を途中採用することで業務へのしわ寄せを出来る限り小さくすることを目指すか又は採用をしないことで教育をする部門と人材の削減を図ることが先決となっている会社が残念ながら多いようです。日本の製薬企業は機械電気の技術レベルが高いこと、更に育てることと生かすことで、底力の無い外国資本の会社に真っ向から勝負して世界を支配していただきたい。近い将来を目指して輝いて頂きたい。それには英語のできる現場生産業務を身につけた熟練技能士を育成することです。近年英語のできる人は掃いて捨てるほどいますが現場作業の機械保全技能士で電気主任技術者資格を持っている技能熟練者で英語のできる人は少ないのです。そこで、このチャンスに熟練技能士に必要な金をかけて英語を学ばせることは国際化に向けて大事業といえると思います。

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