エッセイ:エイジング話【第8回】

EDI (連続脱イオン装置)を採用した話
コンビニで販売されるおにぎりは賞味期限が印字されています。昭和の時代に、夕食の残りご飯をおにぎりにして朝食に充てることがありました。

家には夏場にのみ活躍する氷の冷蔵庫がありましたが、電気冷蔵庫が家庭にきたのは昭和の時代の後半になります。
家には蝿帳(はいちょう)という金網を貼った小さな戸棚があり、ここにおにぎりを保管し蠅やゴキブリから守っていました。
次の朝、おにぎりを朝食に用意したのを忘れトーストを焼いてしまい、昨晩からのおにぎりするか、今朝焼いた香ばしいトーストにするかこの懐かしい時代では、食べ物のエイジング具合は母親の判断頼りでした。
特に、粒山椒がピリット効いた塩昆布入りおにぎりは大好物だったので、見つけて手を出すと、「子供はダメー」と言われたのを覚えています。
この50年間、食品の鮮度を保つことへの考え方は、個人商店に代わってコンビニが普及したことにより、大きく様変わりしたと感じます。
いつまでも鮮度を保つことはエイジングのテーマですが、こと食に関しては一概に規制すると、人の好みへ立ち入ってしまいます。安全と好みの境目は、自己責任とも係わって一筋縄では解決しないおおきな問題が存在します。
ところで、WFI製造法においても好みがあります。ピカピカに光輝いている蒸留器が最も優れたWFI製造法とされたのは好みの範疇ではと認識し、ここGMP Platform に「WFI製造プロせすへの思い」を連載させてもらいました。(また同じことを書いてると思われたかもしれません)
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