【第18回】中国への第一歩:初めての訪問者のための生活と文化のプチガイド ~様々なトピックに焦点を当てて~

中国のその他の主要都市(蘇州市&大連市)について
1.蘇州市
蘇州は、私にとって最も印象に残る都市です。蘇州には、ビジネスパートナーの工場があり、2007年以降、数多くの訪問により多くの友人ができ、現在でも交流が続いている方もいます。
【ロケーションと人口】
蘇州市は、中国の地級市の一つで、江蘇省の南東部に位置し、上海の西約100kmにあります。長江デルタの中心部、太湖の東岸に位置し、東北側には、上海蟹の産地として名高い陽澄湖があります。蘇州市は、中国有数の大都市で、2020年時点の都市圏人口は約1,274万人です。
【言語】
蘇州では、一般的に蘇州語(蘇州方言)が使われています。蘇州語は、北部呉語を代表する方言と考えられていますが、現在では上海語が使われることが多いようです。しかし、学校での普通話(標準語)による教育により、上海語同様、若者は蘇州語を話せなくなってきているそうです。
【空港】
蘇州市には民間空港がないため、日本から飛行機を利用する場合、上海虹橋空港、上海浦東空港を利用することになります。
【交通】
蘇州市では、地下鉄、バス、タクシーなどが利用できます。
地下鉄は、2021年までに1~5号線の5本の路線が運行されています。また、新たに4路線の建設が承認され、その建設工事は2018年から2023年にかけて行われ、開通は2024年の予定です。完成すれば蘇州市の軌道交通の総路線距離は353キロに達する見込みです。新たに建設される4路線のうち、S1線は蘇州市を横断する3号線と上海市の地下鉄の11号線に接続する計画で、蘇州市と昆山市、上海市の3都市をつなぐ路線となる予定です。
各路線の開通時期は、以下の通りであり、前記のように私が初めて蘇州を訪問した際(2007年)には地下鉄は未開通でした。
● 1号線:2012年4月28日に開通
● 2号線:2013年12月28日に開通
● 3号線:2019年12月25日に開通
● 4号線:2017年4月15日に開通
● 5号線:2021年6月29日に開通
【観光】
蘇州市には数多くの観光地があります。その中でも特に有名なのが寒山寺(南北朝時代に創建)です。また、世界遺産にも登録されているいくつかの庭園(拙政園、留園、獅子林)も有名です。
これらの寺院と庭園は、中国の伝統的な文化と歴史を体験するのに最適な場所です。それぞれの寺院と庭園は独自の魅力と特徴を持っており、訪れる価値があります。

蘇州市は、その美しい庭園と運河で知られています。以下に、蘇州市の街並みの特徴をいくつか紹介します:
① 古い街並みと現代的な建築:蘇州市は、古い街並みと現代的な建築が混在しています。古い街並みは新しいビルなどは少なく、昔からの住宅が立ち並んでいます。これに対し新市街は近代的なビルや高層住宅などが立ち並んでいます。

② 運河の街:街中に運河が張り巡らされており、その美しい風景は「東洋のヴェニス」とも称されています。運河による水運が生活に溶け込んでいることから、旧市街地及び周辺の水郷地帯を含めて、そのように呼ばれています。

③ 商業地区:蘇州市の商業地区は、多くのお土産店や飲食店が立ち並んでいます。観光客に対して、様々な土産物や食事処が提供されています。
④ 工業地帯:郊外には工場地帯が点在しています。北部の太倉、常熟、張家港の長江沿いの地域には、水運を生かせる大規模工場が作られています。
また、日本企業が多く進出していることでも有名で、製薬企業では、大塚製薬、エーザイ、参天製薬、アース製薬、住友製薬等があります。
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