【最近のFDAウォーニングレター】ASTROM通信<81号>

株式会社プロス発行のメールマガジン『ASTROM通信』のバックナンバーより記事を抜粋し、一部改編をしたものを掲載いたします。

本稿は【2015.9.1】に発行されたものです。
記事の原著は、こちらでご確認下さい。 ASTROM通信バックナンバー



こんにちは
ASTROM通信担当の橋本奈央子です。

厳しかった暑さもようやくおさまり、朝夕はかなり涼しくなってきましたが、いかがお過ごしですか?

さて、今回は、FDAの製造及び製品品質オフィスから最近発行された3通のウォーニングレター(Warning Letter)について取り上げたいと思います。

最後までお付き合いいただければ幸いです。

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ウォーニングレター(1)
WL: 320-15-12 2015年7月13日 インドの製薬会社に対して(一部抜粋)
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2014年5月19日~24日に行われたインドの製造所査察において、原薬の製造に関し、CGMPからの重大な逸脱が確認され、2014年6月16日に提出された回答は是正措置が不十分であった。

1.作業が実施された時点で記録していない。
  また、オリジナルの記録を破棄している。
a.一部の作業者が、重要な製造データを記録するのに“大まかなメモ”
  (綴じられていない自由な紙)を使用し、バッチの製造記録に転記した後、
  オリジナルの記録を破棄した。
b.バッチの製造記録が、生産部長と技術部長により前の日付に遡って
  署名されていた。技術部長は、自身が不在であったので、別の人が照査をし、
  それに副署したと述べたが、照査を実施したという別の人の署名はなかった。
  技術部長が製造所に戻る前にバッチを出荷し、技術部長は、品質部門が照査した
  日に遡って署名を行った。
  貴社の回答は、CGMPデータの記録に“大まかなメモ”を使用したことを説明して
  いない。
  同時に、日付を遡った記録があることは、全ての貴社のデータの完全性、真正
  性、信頼性や原薬の品質について、更なる懸念が生じさせる。

2.データへの無許可のアクセスや変更を防いでいない。
  また、データ削除を防ぐ適切な管理を行っていない。
  貴社の実験室のシステムは、削除や変更からローデータを守る
  アクセスコントロールが不足している。
a.ガスクロマトグラフィーの電子的ローデータを完全に保持しているという
  保証がない。
  FDA査察官は、モニタに「いかなるデータも削除禁止」と張り紙のある
  ワークステーションコンピュータに複数のコピーがあるのを見た。
b.従業員は、オペレーティングシステム、残留溶媒を追跡するデータ収集ソフト、
  水分含量のデータに無許可でアクセスすることが許されていた。
  査察官は、オペレーティングシステムとデータ収集ソフトにログインする
  パスワードがないことに気付いた。
c.高速液体クロマトグラフィーとガスクロマトグラフィーのデータ収集ソフトに、
  変更前データ、変更者、変更日時の記録を含む監査証跡機能がなかった。

3.特別な操作やCGMPについての従業員の教育を行っていない。
a.インタビューの中で、複数の従業員が、製造作業に関するオンザジョブ・
  トレーニングを受けていないと述べた。
b.最終原薬の中の残留溶媒を試験するガスクロマトグラフィー分析に関する
  訓練の記録がなかった。
c.“訓練プログラム”手順によれば、各訓練に関する指導者と訓練者の名前、
  評価シート等と一緒に訓練の報告が作られる。しかし、貴社は査察官に
  訓練報告を1つも提出できなかった。

このレターで挙げた例は重大なCGMPからの逸脱で、貴社の品質システムは、貴社で製造した医薬品の安全性、効果、品質を裏付けるために、製造所で生成されたデータの正確性、完全性を適切に保証していない。
我々は、貴社がCGMP要件に適合するのを助けるために、データの完全性の問題を見つける経験を持った有能な第三者の監査人/コンサルタントを雇うことを強く勧める。

出典:
http://www.fda.gov/ICECI/EnforcementActions/WarningLetters/2015/ucm455345.htm

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