FDAの試験法に関するガイドの改定案

2015/09/03 品質試験

FDAは、2015年7月27日に“ Analytical Procedures and Methods Validation for Drugs and Biologics ”を再度発出した。
http://www.fda.gov/downloads/Drugs/Guidances/UCM386366.pdf
 
February 19, 2014 (79 FR 16 9467)に発出された同名のガイドの手直し版である。
 
このガイド(draft)は、2011年1月にFDAが発出した Guidance for Industry Process Validation “(PV)”: General Principles and Practices、試験分析法;VII. ANALYTICAL METHODOLOGYに関する項を補完する目的である。
http://www.fda.gov/downloads/Drugs/Guidances/UCM070336.pdf
分析開発・バリデーション実施項目等は、従来と同じである。
 
このdraftの主旨は;
リスクに基づく分析手順、バリデーションの照査を求めている。
医薬品の一生では、製造工程の変更等が起きるのが当たり前であり、その時には採用している試験分析法の再バリデーション、分析法の変更等の検討に関して、リスクベースのアプローチを求めている。
 
具体的には;
III. ANALYTICAL METHODS DEVELOPMENT
分析法の開発時から、リスク分析の実施要求を示唆している;
分析手順におけるパラメーターの変更検討では、分析法の頑健性確保の為のシステマチックな検討が要求される。
まずは、初期のリスク評価とそれに続く多岐にわたる実験が要求される。そうすると、多層のパラメーターの影響がわかってくる。

 

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執筆者について

古澤 久仁彦

経歴 1978年住友化学工業に入社、創薬、安全性等に従事。2004年三井農林(株)に入社APIの製造部門にて、信頼性保証部長を歴任、2010年テバ製薬(旧大洋薬品)に入社、信頼性保証部門、部長としてvendorのGXP全般の監査を担当。2014年退社。
製造所のGM(X)P監査・risk評価並びGMP管理(製造管理、品質保証・管理、文書管理)の実践的対応、risk分析、PMDA/FDA査察の実践的対応を得意とする。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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