通訳あるあるネタ【第14回】

2019/08/16 品質システム

以下は通訳者の定番トレーニング法ですが、その効果の高さから近年では一般の英語学習者にも広く使われています。実践的な英語力を身に付けたい方は、ぜひお試しください。1つずつ解説します。

1) シャドーイング (Shadowing)
英文を聞き終えてからリピートするのではなく、聞こえてくる英語を影(shadow)のように追いかける訓練法です。最初は聞こえた英語をそのまま声に出して発音するのは難しいですが、慣れたら発音、英語のリズム、イントネーションなどもスピーカーそっくりにまねてみましょう。私は高校2年生からカナダの高校に通いましたが、出発前の準備としてイングリッシュアドベンチャーの初中級コースをシャドーイングしていました。オーソン・ウェルズやフィービー・ケーツの発音やイントネーションをまねるのは、楽しかったです。楽しかっただけでなく、開始前は英検2級だった英語力が、シャドーイングの効果か英検準1級に合格するまでに上達していて驚きました。カナダに到着してすぐにホストファミリーと2つ隣の州であるサスカチュワンにドライブし、湖のほとりで100人くらいの親戚とfamily reunion(親族会)をした時、英語が音の洪水ではなく意味のかたまりとして聞こえたのは感激でした。私はテキストの文字を目で追いながらのシャドーイングでしたが、音だけを頼りにシャドーイングをして、分からない言葉を文字で確かめる方法もあります。継続は力なりです。まずは短時間のシャドーイングからトライしてみましょう。

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執筆者について

西手 夕香里(通訳・翻訳修士)

経歴 シミックホールディングス株式会社人財部Senior Interpreter
シミックファーマサイエンス株式会社信頼性保証本部薬事スタッフ(通訳担当)
Monterey institute of international studies (MIIS) 通訳翻訳修士課程終了。自動車関連大手企業で8年 (うち米国勤務が7年) 、米国系大手製薬企業で3年、社内通訳経験を積んだ後に独立。
規制当局によるGxP査察の通訳を中心に医薬分野でフリーランス通訳をしていたが、グループ会社の査察通訳がきっかけで2016年5月にシミックホールディングスに入社。非臨床と臨床を中心に、基礎研究から市販後までのプロジェクトに通訳・翻訳者として関わる。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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