面白エピソードからみる輸送物流【第7回】

2019/02/01 その他

 さて、3月になりいよいよ海外勤務のための研修が近づいてきたのですが、今回筆者と同期入社で3名、筆者を入れて4名がテストケースとして入社3年目に海外転勤となるのです。
 海外で若い人材が欲しいというニーズがありテストケースとして選ばれたのですが、どういう基準かは明確ではないですが、この4人はすべて入社するときから海外勤務を希望していたので、おそらく手を上げたから選ばれたと思っています。
 4月1日付けで4人は本社国際開発部付きの辞令が出て、本社国際開発部に行くと…
各自の赴任先を教えられました。
 筆者はオランダ現法のベルギー支店、一人はイギリス現法のロンドン、一人はアメリカ現法のシカゴ支店、一人はドイツ現法のフランクフルト支店。
 それぞれ労働許可証やらビザの取得までの期間は京浜島にある国際引越支店での研修となります。
 実は海外現法にとって日本人駐在員の引越は重要な収入源でもあったので、とにかく国際引越を覚えることは必須だったんです。
 とにかく4月となれば国際引越も繁忙期で毎日トラックに横乗りで現場に行き、引越の作業員の毎日です。
 途中、各自労働許可証、ビザ取得に必要な書類を取りに行くなどもしてましたが、とにかく毎日作業現場に行く日々でした。
 ちなみにベルギーで労働許可証を申請するにあたり『無犯罪証明書』なるものが必要になるのですが、若気の至りで17歳の頃に警察の厄介になった筆者は本当に労働許可書が取得できるのか冷や冷やしてましたが無事に取得となりました。
 あとから知ったのですが『無犯罪証明書』は成人以降の記録で未成年時の記録は一切出ないので冷や冷やする必要は無かったのです。

 そのうち本社国際開発部に呼び出され、何にしろベルギーは労働許可証取得まで時間がかかる(大体5か月~6か月)という事で、それまでシンガポールへ勉強がてら手伝いに行け!!!!
 と言い渡されたのです。
 いやドイツも時間がかかるやん!
 何で筆者やねん!!!!
 と思ったのですが…
 簡単な話で筆者が所属していた国際航空事業本部新宿支店で半年支店長をやっていたTさんがシンガポール現法の社長として赴任していたので、忙しいし筆者の事は良く知っているから日本でフラフラ遊んでるなら手伝わせちゃえ!!!!!
 という理由からシンガポールへ長期出張ベースで行くことになったのです。
 想定外に早く海外に行くことになり、住んでいたアパートを引き払うにももうバタバタで猶予は1か月です。
 とにかく契約の解除、荷造り、お姉さんの採算(?)などを急ぎ、海外に持っていくものは国際引越支店に預けて、その他は実家に送り、シンガポールへ旅たちました。

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執筆者について

久田 正洋

経歴 株式会社トラスト・エキスプレス 取締役営業本部長
1964年生まれ。1987年大手運送会社入社 国際航空事業本部に配属以来、国際物流畑を歩み、外資運送会社を経て2004年に現職に付き、以降、医療機器、精密機械、医薬品等の物流にかかわり、治験薬輸送、医薬品中間材料、医薬品原材料輸送を立ち上げ現在に至る。
医薬品輸送にかかわるGDPにおいても、自社での治験薬、医薬品中間材料、医薬品原材料輸送にいち早くGDPガイドラインを導入。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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