知的創造性を革新する組織と空間実現のメソッドプログラミング【第6回】


知的、創造性革新の実現のメソッド
プログラミングとは人間が創り出そうとする人工物(ARTIFICIAL)の全体構造と、実現に至るプロセスを明らかにするプログラムを作成する一連の行為の表象であります。
知的創造性を革新するために何をするか、そのすべてを明確にするために行うのが知的創造革新のプログラミングであります。
人間が創り出す人工物は必要から創り出されています。しかし創り出された人工物には大きな差が出ているのはプログラムの有無、良し悪しが大きく関係しています。
低性能の人工物はプログラムが作成されてないか、適正なプログラムになってないことが多いのです。人工物にはソフトとハードがあります。ソフトとは組織が行動を起こす要因で、ハードは組織行動が可能となる施設です。組織行動が明確にされなければ、行動の場である施設の空間構造はデザインはきません。
従って、プログラミングにはソフトの構造を明らかにする上位と、ハードの構造を明らかにする下位が必要になります。上位と下位はそれぞれにあるのではなく、統合されることで全体構造が明らかにされ目的の人工物を実現することができるのです。
 
プログラムは日本語で計画書ですが、ドキュメントであることが目的ではなく、実現の行動指針であることが目的です。プログラミングの作成に固定的なマニュアルはなく、対象となる事業特有の形式にならざるを得ません。下位のプログラミング2(第7回掲載予定)で示すインフォメーンインデックスは、プログラミングの中核になるプロブレムシーキングの補助で、マニュアルではありません。プログラミングの大半は創造行為で、制作組織の最も重要な能力は創造力です。プログラムの内容は作成中であっても、常に評価されていなければ、優れたプログラムにはなりません。何故ならば、評価も重要な創造行為だからです。
 
研究開発事業の革新のプログラミングには、その対象となるクライアントがいなければなりません。クライアントは個人や企業、自治体、国家等、社会を構成する人間の単位です。プログラムの作成者にはクラインアントの目的を理解し、知的創造性革新至る全体構造のコンセプトつくります。その評価と実現のプロセスで、隠れている課題を探し出し、その課題の解決策の追求することでクライアントの目的実現のプログラムを作成することです。完成されたプログラムは研究開発事業革新の実現に行動する人達の共通ビジョンであり、目標達成への行動指針になります。
 
プログラミング導入による研究開発事業の進化モデル
プログラミングの応用範囲は非常に広く、ハードの施設計画からソフトの社会事業の計画まで多様な応用が可能です。これは研究開発事業の進化を促すプログラミングを導入モデルですが、あらゆる事業に応用できる事業進化モデルです。


社会の生態的進化や経済環境の変化の理解から、新しい研究開発のニーズを導き出し、研究事業革新のプログラミングを導入することで、創造的な組織行動文化と、研究開発の成功を同時に実現させる事業モデルです。
研究開発事業のフィードバックループに、プログラミングを導入してサブループを創ることで、進化する社会が必要とする研究課題を常に探し出し供給することができます。その研究課題解決の組織的行動が組織文化を革新します。組織文化が研究開発を革新する強力な行動能力を創り、研究開発競争の優位性が維持され、結果として高い研究成果が豊かな資源を獲得します。その資源が、研究事業革新のプログラミングに投入され、更に研究開発事業の革新を創り出すという、研究開発事業が成長するポジティブ・フィードバック・ループができ上がります。
 

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