通訳あるあるネタ【第15回】

今回は、通常セミナーでご紹介している「査察時に必ず知っておくべき英語表現」の中で、以下の3つのキーワードを解説したいと思います。
1)    Released materials(合格品)
2)    (Manual) reintegration(再解析)
3)    CAPA effectiveness check(CAPAの有効性評価)

1つずつ解説します。

1)    Released materials(合格品)
倉庫に足を踏み入れた査察官は、quarantine とreleaseの区分保管がきちんとなされているかをまず確認します。区分保管は、タグ等による物理的な状態表示またはバーコードスキャン等によるシステム上の状態表示を意味します。受け入れ試験や製品試験に合格したものをreleased materials、それ以外をquarantined materials と彼らは呼びますので、日本語の「未試験」と「試験中」はどちらもquarantined materials になります。Released materialsは製品試験に合格したものだけを指すと理解していると、原材料倉庫や資材倉庫でreleased vs. quarantined の話が出たときに混乱しますので、査察官がどのような意味でそれぞれの言葉を使っているのかを理解する必要があります。私たち通訳者は、それぞれの言葉とそれが使われた状況、査察官の説明をセットにして経験を蓄積していきます。

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