バイオ医薬品とベンチャー【第10回】

数字の魔法
株の世界でも、為替の世界で、統計上と言いながら根拠のない数字で相場が動くことがあります。スポーツの世界でも同様に、何連敗が最大とか、背番号など験担ぎが多いものです。アメリカンフットボールでは、試合中継中に多くの数字が出てきます。かなり意識していることがわかります。
ビジネスの世界でも意外と数字が転がっていることに気づきます。
これが以外とイイカゲン見えて、当たっていることに驚きます。信じるのも無視するのも自由なのですが、トップは意外と信じて順守している方が多いと思います。そこに成功の秘訣があるかも・・・。
この数字に関していくつか紹介していきます。
2:8の理論
こちらはだれもが良くご存じのパレートの法則です。
経済学者パレートが考案したと言われていますが、アリを観察したことによるとも伝え聞きます。
由来はともかく、多くのビジネスマンがこの法則がある程度信じていると思います。"2割の人間のみ仕事をして、残りの8割を支えている"と言う理論です。
数年目のビジネスマンが、飲み会で「俺は一生懸命働いているのに、内にはサボっている連中ばかり、まさに俺は2割だ」と嘆くことは日常茶飯事です。事実はわかりませんが?
「会社の2割の人しか貢献していないのは絶対間違っている。全てが貢献している。」と主張される方は、恵まれた環境をお持ちの方か、性善説の方でしょう。
確かに、2割と言うのは極端な話かもしれませんが、全ての人間が効率よく貢献していると考えるのも難しいと思います。
そこで、それを打開できるのが、アメーバ-経営やリーダーシップエンジンなどの細分化した責任管理かもしれません。
人は管理しないとサボるものとするならば、30人の人間を一括管理するのは不可能です。
XY理論
マクレガーのXY理論というのがあります。
このX理論では、人は怠けたがる動物であるので、常に指示を出し続けなければならないとするものです。しかし、常に指示を出し続けると、ゴーレム効果が生じ、指示がないと動かない人間が育つ欠点があります。
一方、Y理論では、人は本来積極的に業務に取り組む動物であるので、ほっといても自主的に活動すると言うものです。この環境を構築すれば、ピグマリオン効果が生まれ、自然と人は仕事をしだす。と言うものです。しかしこれには、その素養を持った、高度な自己実現欲求の人間が必要だと言われています。それが、2割の人間と言うことでしょう。
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