中国の「スマホ」生活

最近行われた調査では、70%の中国のネットユーザーが「現金はもはや生活の必需品ではない」と回答しており、7億人以上いる中国ネットユーザーの6割が実際にモバイル決済をよく利用しています。 確かに、財布や現金などを持たなくても、スマホがあれば、交通でもお買い物でも支払いができますので、スマホがあれば、何となく生活できます。では、一緒に中国の「スマホ」生活を見てみましょう(現在、私が住んでいる、湖北省 宜昌市での一例です)。
 
まずは移動(交通)です。
スマホでバス、地下鉄の乗車券は買えませんが、スマホに「Uber」又は「滴滴出行」(ディディチューシン)などの自動車配車アプリをインストールすれば、このアプリを利用して、タクシー、ライドシェアを呼ぶことができます。目的地に到着すれば、自動的に距離が計測、料金も計算されて、スマホで支払えます。
タクシーが高いと思えば、自転車シェアなども利用できます。スマホで自転車に掛けているプレートの二次元バーコードをスキャンすれば、簡単に利用できます。


外出したら、次は買い物です。

まずは、野菜、果物、ドリンクなど普段の生活用品が揃っているスーパーマーケットに行ってみましょう。伊藤園の烏龍茶を取って、カウンターに持って行くと、Alipay、WeChatPayなど3つの決済方法があります。どちらもスマホにアプリをインストールできます。私はいつもWeChatPayを利用します。WeChatPayアプリに表示されるバーコードを店員に提示すれば、店員がそれを読み込むだけで、支払い完了です。すごく便利です。


 
スーパーを出る際、入口にある下図のようなポスターに気づきました。あら、スマホ決済のキャンペーンです。2017年4月26日から5月1日の間、左の図の「飛凡」という決済方法を利用し、20元以上のものを買えば、新規ユーザーは15元、既存ユーザーはランダムで割引するという内容です。そして、右図は中国Telecomの「翼支付」というスマホ決済方法で、日曜日に「翼支付」を利用すれば、20元の買い物に対し10元を割引します。そして、5月の5日、15日、25日に買い物すれば、なんと5割引になるという内容です。然し、下の小さい文字の説明を詳しく読むと、5割引といっても、結局は5元ほどしか割引にならないようです。このように各社キャンペーンがあり、やはりスマホ決済サービスの競争も激しそうですね。

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