インドについて(2016年版)【第4回・最終回】

食事とお酒
筆者はインド料理大好きな人間です。インドに行くといつも2-3kg太って帰ってきます。インド料理は口に合います。辛い料理は大好きですので。ということでしばらく食事の話しにお付き合いいただきましょう。

インド食と言えば、三角形のナンにカレーというのが、日本人のイメージでしょう。しかし、私はインドで日本のインドレストランで出て来る、発酵させて膨らんだ白いナンにほとんど出くわしたことがありません。インド人にナンは食べないのか?と聞くと、インド人はチャパティを食べるという答えが返ってきます。そうインドでレストランに入るとこのチャパティが必ず出てきます。チャパティとナンの違いは、小麦を精製しているかどうかです。精製した白い小麦粉を使ったのがナン、チャパティは全粒粉という精製が進んでいないうすく茶色っぽい色をした粉を使って焼いたものです。チャパティは普通発酵させません。薄い生地を焼いただけという感じです。同じ材料を揚げたものが、プーリー。これも良くでてきます。あと豆の粉をぱりぱりに焼いたおせんべいみたいなものがパパド。これも良くでてきます。しかし、ナンは特別に注文しないとでてきません。ライチュールのホテルのメニューにナンがあったので注文したのですが、日本のナンとは似ても似つかないものです。色は日本のナンと同じ。白い色をしています。違いは発酵させていないことと三角でなくて丸いことです。パンみたいに膨れておらず、ぺちゃんこ。形もまるく、チャパティの粉を白い精製粉に変えただけです。ハイデラバードの空港隣接のホテルで一度だけナンを注文したことがあるのですが、ここでは日本で食べるナンがでてきました。あと、米粉を使った蒸しパンがイドリー。これは朝食に良くでてきます。またイドリーよりももっとよくでてくるのがレンズ豆(ダール)と米の粉をクレープ状に薄くやいたものがドーサ。このように、インドではコメ、小麦、ダールなどの粉を使った料理の種類は非常に多いです。インド人は基本的に菜食主義なので、タンパク質は豆や穀類からとると言っても過言ではないと思います。


 
日本のインド料理では、カレーとナンとチャツネなどがセットになって出てくることが多いです。これはミールス(南インドの呼び名。という定食です。選挙の日にホテルの部屋でこれを始めて食べましたが、日本よりかなり種類が多い。カレーは2種。あと辛いスープが2種類ついてきました。レンズ豆の入ったサンバールと、トマトがベースになった辛く酸っぱいラッサム。この2種類のスープは必ずといっても付いてきます。地元の人が食べているのを見ると、米飯はカレーをつけないで、このスープをかけて食べていることがほとんどです。カレーは、チャパティで食べ、スープは米飯で食べるのが定番のようです。このスープですが、インドではこれもカレーの部類に入るようです。日本でいえば、スープカレーですかね?
 
カレーは数限りなくいろいろな種類があります。紹介しきれません。一つだけ私の良く食べるカレーを紹介します。ほうれん草のカレーです。深緑の色をしたカレーになります。これには大抵パニールというインドチーズの1.5cm位の立方体に切ったものが入っています。最初はこれは豆腐かいな?と思いましたが、水牛の乳を酸で固めて作るのだといいます。野菜のカレーが多いのは菜食主義の国ですから当然ですね。

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