【留意】 厚生労働省/後発医薬品製造所等に対する無通告立入検査を実施:46施設のうち、薬機法違反1施設、中程度のGMP不備9施設

2021/08/31 ニューストピックス

8/31付で厚生労働省医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課から「後発医薬品製造所等に対する無通告立入検査を実施しました」と題してPress  Releaseされています。

『厚生労働省では、このたび、後発医薬品等の製造所における品質管理・製造管理の状況を把握するため、医薬品製造業者を対象とした全国規模の無通告立入検査を実施しました(一部都道府県を除き、令和3年7月1日~13日に実施)ので、その結果の概要を公表します。

この調査は、昨今の後発医薬品メーカーにおける品質問題を受け、医薬品製造所の製造管理、品質管理の実態把握及び各都道府県による調査手法の改善を目的として、都道府県が通常行う定期的な立入検査に加え、期間を定めて全国一斉での無通告立入検査を実施したものです。

今回の調査では、沖縄県を除く全国の医薬品製造所(46施設)への立入調査を行った結果、
(1)医薬品医療機器等法違反:1施設(一般用医薬品)
(2)GMP省令における中程度の不備:9施設(後発医薬品)
が確認されました。なお、違反等が確認された施設に対しては、所管する都道府県において指導等が行われています。

厚生労働省は、今回の調査結果で得られた知見を踏まえ、無通告立入検査ガイドラインを作成するとともに、今後も各都道府県と協力しつつ、無通告立入検査を継続するなど、医薬品製造業者に対する監視指導を強化していきます。』
とあります。

詳細については、下記URLsのPress Releaseならびに別紙をご参照ください。

l Press Release「後発医薬品製造所等に対する無通告立入検査を実施しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_20779.html

l 別紙「今回の無通告立入検査の概要
https://www.mhlw.go.jp/content/11126000/000825332.pdf

執筆者について

古田土 真一

経歴

GMDPコンサルタント(Pharmaceutical Quality Science Advisor)

1979年より田辺製薬(株)(現田辺三菱製薬)にて合成探索研究、プロセス・工業化研究、CMCプロジェクト開発、治験薬QA、コーポレートQAを歴任。2008年より武州製薬(株)にてQA/QCの管理監督。2009年より中外製薬(株)にて治験薬・医薬品のQA業務・品質システムを改革推進。2013年よりアステラス・アムジェン・バイオファーマ(株)にてCMC・Supply Chain・QAの長として業務構築。2015年より三井倉庫ホールディングス(株)にてヘルスケア製品の事業開発アドバイザーとして業務構築。2015年9月より (国立研究開発法人) 国立精神・神経医療研究センター/トランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援部アドバイザーとして医薬品開発を、また2022年11月からジェダイトメディスン(株)の品質アドバイザーとして医薬品上市を支援中。
医薬品の開発から上市・保管・流通までを品質の側面から一貫した経験を活かし、GMDPコンサルタントとしてGood Practicesの支援依頼に対応中。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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