厚生労働省/医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供について

2020/12/21 ニューストピックス

12/18付で厚生労働省医政局経済課から医政経発1218第1号~第4号「医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供につい」 が発出されています。
 
医療現場で使用される医療用医薬品が円滑に供給されないことは、医療の提供に支障を来たす恐れがあることから、医療用医薬品の安定的な確保は、医療用医薬品に関わるすべての主体が果たすべき社会的責務です。』として、
『医療用医薬品の回収・欠品・出荷調整等による医療機関・薬局で必要な量の医療用医薬品が供給できない又は恐れがある場合に対して、製造販売業者等(製造販売業者だけではありません)が必要な情報を円滑に提供すること』の依頼です。
 
ということで、日薬連に加えて、日本医師会・日本歯科医師会・日本薬剤師会にも通知されています。
 
GMP Platform読者の中で直接関係する方は少ないかと思いますが、医薬品の安定供給は医薬品関連企業の使命のひとつでもありますので、情報としてお伝えしておきます。
 
なお、医薬品に関わる者として、このCOVID-19禍の中での医薬品供給不足は医療従事者への支援・協力に相反する行為と言わざるを得ません。
逆に言えば、COVID-19以外の疾病に対する医薬品供給という行為を通じて陰ながら医療従事者の支援・協力することが、現時点で可能な医薬品に関わる者の使命と信じています。
 
詳細については、下記URLsの通知をご参照ください。
 
l12/18付厚生労働省医政局経済課「医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供について
https://www.db.pref.mie.lg.jp/db/user_upload_file/k080060/81/20201218_4903_5_file.pdf
 
l12/21付日薬連発第823号「医療用医薬品の供給不足に係る適切な情報提供について
http://www.toku-seiyakukyo.jp/data/drug_news/2020/1_1608512410503.pdf
 

執筆者について

古田土 真一

経歴

GMDPコンサルタント(Pharmaceutical Quality Science Advisor)

1979年より田辺製薬(株)(現田辺三菱製薬)にて合成探索研究、プロセス・工業化研究、CMCプロジェクト開発、治験薬QA、コーポレートQAを歴任。2008年より武州製薬(株)にてQA/QCの管理監督。2009年より中外製薬(株)にて治験薬・医薬品のQA業務・品質システムを改革推進。2013年よりアステラス・アムジェン・バイオファーマ(株)にてCMC・Supply Chain・QAの長として業務構築。2015年より三井倉庫ホールディングス(株)にてヘルスケア製品の事業開発アドバイザーとして業務構築。2015年9月より (国立研究開発法人) 国立精神・神経医療研究センター/トランスレーショナル・メディカルセンター臨床研究支援部アドバイザーとして医薬品開発を、また2022年11月からジェダイトメディスン(株)の品質アドバイザーとして医薬品上市を支援中。
医薬品の開発から上市・保管・流通までを品質の側面から一貫した経験を活かし、GMDPコンサルタントとしてGood Practicesの支援依頼に対応中。

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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