「マラソン」第8回

20 地元でのマラソン
京一の実家は名古屋だが、既に地元は京都と言って良いほど愛着が湧いていた。
そしてラン仲間含め友達も京都が一番多くなっていた。

東京に転勤したものの愛着のある京都マラソンに参加することにした。

京都マラソンは起伏が激しく難関コースであるとされている。
もし、ここで3時間切りが出来たら、他のコースで3時間切るより遥かに価値があると皆は言っている。

前半は登りが多くハードであるが、後半にかけて下りなどもあり、前半は無理せず後半で巻き返すのが良いようなコースと思っている。

マラソン前日、受付をしにやってくると、多くの仲間と再会することが出来た。
マラソン当日、走っている時も、多くの仲間が応援してくれていた。
京都マラソンは非常に楽しかった。
また京都に戻ってきたいな、と思った瞬間でもあった。

実際のマラソンはどうであったか、気になるところだろう。
京都マラソンを振り返ろう。

それまでのマラソンの結果(タイム)から、大型マラソンにしては、そこそこ前のほうからスタートできたが、やはり大型マラソン、非常に人が多く、前半はとても走りにくかった。

 「焦るな、焦るな」

自分に言い聞かした。
そしてほどなく、前半の登り基調のコースがはじまった。
淡々と走ることを心がけた。

最初の10キロが44分ジャスト、1キロあたり4分25秒ほどのペースである。
サブ3ペースより10秒ほど遅い。

ただ勝負は後半と決めていた。
登りも終わり下りも多くなってきた10キロ地点から20キロ地点の10キロのタイムはというと41分47秒。1キロあたり4分10秒までペースが上がっていた。
そして注目の中間点では1:30:14。

後半を1:29:45以内で走ればサブ3が達成できる!
ペースはあげられており、「行けるかも!」という思いが沸きあがってきた。

20キロ地点から30キロ地点のタイムはというと42分30秒、1キロあたり4分15秒。
サブ3のペースである。

あと残り12.195キロを1キロあたり4分14秒で走れば、3時間切りが達成できる。

30キロ地点から35キロ地点の5キロのタイムは、21分54秒。
1キロあたり4分18秒だ。
少し厳しい、粘れ粘れ!自分に言い聞かせる。

しかし、またしてもその時が来た。
「30キロの壁」だ。
足も攣り気味でペースが落ち、その後の5キロは、24分強かかってしまった。
1キロ5分は切っているものの、この時点で3時間切りはなくなった。

最終的に3時間5分を切るくらいのタイムでベストは更新したものの、サブ3の夢は砕けてしまった。

この1年間、山にはあまり行かずマラソンの練習をしてきたのに…残念であった。

ただし、書いたように、京都マラソンは厳しいコース。
このコースでこれだけ走れたことを前向きに捉えることとした。

次の丹波篠山で行われるマラソンでサブ3を達成すると誓った。

 

 

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