【第14回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、Define定義フェーズで何するの? (その1)

2022/08/12 品質システム

LSS手法の具体的な進め方、定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)のそれぞれの内容について紹介。

 ここからはLean Six Sigma (LSS)手法の具体的な進め方、定義(Define)、測定(Measure)、分析(Analyze)、改善(Improve)、管理(Control)のそれぞれの内容について紹介します。各フェーズの勘どころ、代表的なツールと使い方について、分かり易く説明します。

 定義フェーズはプロジェクト企画書を作成し、関係者で合意し、プロジェクトをスタートするところです。プロジェクトメンバーが同じ方向、同じ認識を持つことが大切です。定義フェーズで使用する重要なツールは2つです。プロジェクトの背景や進め方が記載された定義書:プロジェクト企画書(プロジェクトチャーター)と、プロジェクトに協力してもらう関係者マッピング:利害関者分析(ステークホルダー分析)です。

 DMAICは、「最初に顧客の声を聞こう」、「顧客が何を望んでいるかを整理し、測定可能な指標を見つけよう」から始めます。顧客要求(Customer Requirement)を見つけ、重要顧客品質特性(CTQ, Critical To Quality)に変換します。CTQの日本語訳は難しいのですが、要は「顧客ニーズ(プロジェクトニーズ)の中で測定可能な指標」という意味です。CTQ≒プロジェクトKPIになります。一方で私達が実施するプロジェクトは社内の業務改善プロジェクトが中心です。顧客は内部顧客の場合が多く、外部顧客をそこまで意識する必要は少ないかもしれません。
 それではプロジェクト企画書から紹介します。

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執筆者について

井口 幸人

経歴

ライズマネジメント株式会社 代表取締役
オペレーショナルエクセレンス マスターブラックベルト
1986年にGE横河メディカルシステム入社、画像診断装置CT/MRIの営業技術、大学病院と共同研究、GEメディカル・アジアにてシックスシグマ・ブラックベルト(ビジネス変革のリーダー)の業務に従事。
2005年にコヴィディエンジャパン(医療機器)、OPEX(Operational Excellence)推進室長として、全社の変革プロジェクトを統括。その後、テバ製薬、ユーシービージャパンの生産部門でOPEX活動の責任者として従事。
2016年にライズマネジメント社を設立し、ビジネス変革のトレーニング、コンサルティングなどの活動を実施中。特にハンズオンでのプロジェクト実施、コーチングが得意です。   

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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