オーナーのプロジェクトマネジメント【第8回】

今回は、引き続き基本計画ステージについて記載していく。

 
参考 以前に記載した記事の目次
1.  はじめに
2.  プロジェクトステージの概要
3.  何をマネジメントするか
4.  プロジェクト計画に関連する主要な問題点
5.  プロジェクトマネジャーの役割と責務
6.  プロジェクトマネジャーの資質
7.  プロジェクトで使用することば
8.  外部への依頼範囲
9.  FS(Feasibility Study)ステージ【その1】
10. FS(Feasibility Study)ステージ【その2】
11. 基本計画(概念設計)ステージ【その1】


 
12. 基本計画(概念設計)ステージ【その2】
 (3) スケジューリング
 基本計画ステージでは、主要機器の納期等の調査も行い、プロジェクト全体の規模や建築規模も、ある程度把握できる状況になっている。また、GMPについてもGMP Statementが作成され、Validation/Qualification(昨今ではVerificationとして実施する場合もある)のコンセプトも決定され、その方式もほぼ確定している状況にある。したがって、全体工程のマイルストーンやクリティカルパスも把握でき、詳細なアクティビティは別としても、基本全体工程表が作成される。設計期間、工事期間、機器納期などはエンジ会社や機器メーカーから、ほぼ確かな情報は得られるが、コミッショニング、クオリフィケーション、バリデーションというものは、その方式によってスケジュールに大きな違いが発生する。基本計画時点でコミッショニング、クオリフィケーション、バリデーションの詰めが不十分なことが多いので、特に留意が必要である。
 このステージで作成された基本工程表の総合期間の決定は、事業化計画の根幹となり、今後この期間を延長することはほぼ不可能と考えられる。それだけに、基本計画ステージで作成された総合期間の決定はいかに重要なものといえるかが分かるだろう。むしろ、製薬会社のトップからは更に工期を短縮できないのかというニーズが出てくるのが通常である。要はできる限り事業のGo/No Goの判断を遅らせたいということである。特に、新製品においての販売予測は困難であり、プラント規模の決定時期をぎりぎりまで遅らせたいという思いがある。

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