「モノづくりの君へ」【第7回】

2012/11/05 その他

【第7回】
1.規程や仕様書はバイブルである。誰が読んでもわかるように書け
2.現場の仕事はABC
3.口頭指示の作業は禁止
4.事故対処は最初が肝心
5.再発は重罪且つ深刻と捉えよ
6."想定外"を避けるには
7.組織の事故は個人の事故より大事故になる

 
 前回は生産事故を起こさないために幹部・管理者としての心構えや覚悟しておくことを述べた。今回は現場運営に際してより実践的&引き起こしやすい注意点について述べる。
 
1.規程や仕様書はバイブルである。誰が読んでも分かるように書け
 
 会社や工場にとっては「規程」(規定)はなくてはならないものである。これがなくては運営できない。これにもとづいて製造仕様書、実施細則、指示書等々呼ばれるものがある。
 これらドキュメントが完備されて組織としてモノづくりが整然とできるのである。
 すなわち、モノづくり(だけではなく組織全般)の原点は規程や仕様書なのである。
 現場は仕様書通りに仕事をしなければならない。仕様書に書かれていない余計なことをしてもいけないし、不足であってもいけない。
 筆者は製造現場に対して次の3点を強調してきた。
  1)規程や仕様書は会社・工場にとってバイブルである。
  2)筆者のごとき全くのド素人が読んでも、それを片手に作業ができる規程や
 仕様書を書け。
  3)(生産事故が起きた時最初に確認することは)
 "現場は仕様書通りにやったのか" ということである。

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執筆者について

野崎 征彦

経歴 名古屋大学大学院応用物理学修了(ノーベル物理学賞受賞の小林誠氏と同じクラスで学ぶ。もっとも、私は入学後すぐに挫折しましたが…)
日本電気株式会社(NEC)において、半導体部門での約30年間の経験を経て、晴天の霹靂で、大正製薬株式会社へスカウト(?)され、執行役員生産本部長としてモノづくりを担当。複数の工場管理を行う。
「半導体」と「薬」という異業種での経験から、我が国の根幹である製造業の「モノづくり」に共通する危機と精神を強く知る。
現在、モノづくりマネジメントアドバイザーとして活動中。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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