オーナーのプロジェクトマネジメント【第1回】
オーナー(またはユーザーと言ったりするが)の建設プロジェクトマネジメントについて、数回にわたって連載していきます。全構想はまだできていませんので、思いつくままに連載するため、その順序が不自然になることがありましても、お許しください。
1. はじめに
まず、私のバックグランドを紹介する。私は2014年3月まで武田薬品工業㈱に所属して、社内の各種の建設プロジェクトに携わってきた。その携わり方は、新人の一担当者からシニアエンジニアとして、さらにプロジェクトマネジャーとして、あるいはプロジェクトマネジャーをコントロールする立場として、関係してきた。また他の化学会社との合同プロジェクトにも参画した。2000年以前の武田薬品工業㈱は、医薬品事業だけではなく、ビタミンバルク、調味料バルク、化学品、農薬等を生産しており、建設プロジェクトの種類も比較的幅広いものであった。
また私は、ISPEⅰの日本本部において、EM COPⅱのリーダーとして数年にわたって活動してきている。ここでの活動は、プロジェクト・エンジニアリングを中心に、発注側と受注側の立場の違いから来る問題点について、検討してきた。さらに、私は日本プロジェクトマネジメント協会ⅲの理事でもある。
以上のバックグランドを基に、オーナー側の立場としての建設プロジェクトマネジメントについて記載していくことにする。ただし、守秘義務に反しない範囲での記載となることを、予め申し上げておく。以下、プロジェクトと表現したものは、建設プロジェクトを表している。
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