【第13回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、「Lean Six Sigma DMAIC 5ステップの概要(その2)」

DMAIC 5ステップは問題解決の標準的なアプローチについて。
GMP Platform掲載記事のよいところは、執筆者がそれぞれ経験豊かで、自身の経験をベースに執筆されています。最近はGoogle検索で大抵の情報は得られますが、「このケースのもう少し深い部分が知りたい」となると、ネット検索だけでは難しいです。GMPに関連した「知」の集約、素晴らしいです。他の記事も拝見しますが、皆様の知見はいつも勉強になります。
私のテーマ、「OPEX実行の勘どころ」も概要だけでなく、背景と活用ポイントを、具体例を提示しながら解説を続けていきたい考えています。 問題解決DMAICの5ステップは以下です。
- 定義Define :プロジェクトを定義する
- 測定Measure :現状を測定(把握)し、数値(定量的に)で評価する
- 分析Analyze :現状を分析し、真因(根本原因)を見つける
- 改善Improve :改善計画を立案し、改善を実行する
- 管理Control :改善を維持し、新プロセスを定着させる
DMAIC 5ステップは問題解決の標準的なアプローチとして、プロジェクトの大小を問わず、ルーチン業務の中でも活用できます。とてもロジカルです。
1.定義 Define
プロジェクトのスタートです。プロジェクトには達成すべき目標と、何かビジネスニーズがあるので実施されます。誰が、何を、いつから、いつまでに、どのようになど、5W1Hを明確にするステップです。日本的には何となくニーズがあって、何となく始まって、なんとなく終わることがありますが、そこを最初に明確に定義することです。
職場の改善活動では、プロジェクト(活動)を進めながらその範囲や参加者を都度合わせることをします。進め方も、無理ない範囲で通常業務を優先します。活動の責任は職場のリーダーで、やるべきことは見えているので失敗はほぼありません。改善に要するリソースは職場リーダーに委ねられているので、業務に余裕のあるとき、できる人に割り振ります。これはこれで1つの改善活動です。
大きなプロジェクトの場合は専任者がアサインされ、プロマネが仕切りますが、中小のプロジェクトではルーチン業務と兼任が多いです。兼任でしかも部門横断、複数プロジェクトに参加する場合、はじめにプロジェクトの定義が重要となります。まずはしっかりとしたプロジェクト企画書を作成し、関係者で合意してプロジェクトをスタートします。プロジェクト企画書の作成と関係者の合意がキーです。
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