バッチプロセスによる化学品・原薬生産のスケールアップ製造
★スケールアップによって製造条件が本質的に変わってしまい、うまくいかない!
★理論を実際のプラント運転に生かす方法を学んでください
講演者
アンリ・コンサルティング
代表 森川 安理 氏 ※シーエムプラス提携コンサルタント
日程
2021年6月9日(水)10:30-16:30
受講形式
オンライン
開催場所
Web(Liveオンライン配信) ※会場での開催はありません
開催概要
●会場:Web(Liveオンライン配信) ※会場での開催はありません
●受講料:1名44,000円(税込)
1社2名以上同時申込の場合,1名につき33,000円(税込)
●申込締切:2021年6月1日(火)15時
●講演資料:申込時のテキスト送付先へ郵送
●よくあるお問合せ一覧はここをクリック
●Web(オンライン)セミナー申込要領を必ずご確認ください。
【セミナー内容】
■セミナーポイント
化学品や原薬のプラントスケールの生産では、必ずスケールアップが実施されます。反応装置、攪拌装置、乾燥装置など相似形でスケールアップすればNo Problemで生産できると思われがちです。しかし実際そう簡単に問屋は卸してくれません。これは、伝熱、ろ過や結晶化などスケールアップによって製造条件が本質的に変わってしまうことがあるからです。
本セミナーでは、バッチプロセスのスケールアップ理論を分かりやすく説明し、その理論を実際のプラント運転に生かす方法を学んでいただきます。
■習得可能な事項
・化学工学の簡単な理論とスケールアップの関係
・結晶化の簡単な理論
・スケールアップする際のリスク、注意せねばならないポイント
■本テーマ関連法規
・大気汚染防止法
・水質汚濁防止法
・消防法
■セミナーキーワード
スケールアップ、ろ過、溶媒回収、溶媒選択、結晶化
■セミナー項目
1.スケールアップファクターの理論 S/V(Surface/Volume)
1)伝熱 スケールアップするとなぜ伝熱に時間がかかるのか?
・伝熱時間
・伝熱の基礎化学工学
・単純加熱・冷却
・再結晶の冷却
・反応熱除去考察(シミュレーション)
2)ろ過(スケールアップでなぜろ過不良が多発するのか?
・ろ過のスケールアップ
・ろ過の基礎化学工学
・加圧ろ過シミュレーション
・遠心ろ過シミュレーション
2.溶媒回収と溶媒の選択
1)溶媒回収の必要性
2)溶媒回収のトラブル
3)溶媒回収の基礎
4)溶媒回収、水との分離
5)溶媒の選択
3.撹拌のスケールアップ
1)撹拌のスケールアップ理論:先端速度、体積当たりの電力
2)撹拌スケールアップの実際
4.抽出のスケールアップ
1)分液不良
2)分液時間
3)抽出温度
4)溶存酸素の影響(Pd(0)除去)
5.冷却再結晶のスケールアップ
1)溶解度曲線とMSZW
2)核化と成長の理論とスケールアップ
6.ろ過/乾燥のスケールアップ
1)ろ過器/乾燥機の組み合わせ
2)乾燥プロセスの熱収支
7.プラントの安全性
1)ハロゲン系溶媒
2)溶媒の静電気爆発
8.その他スケールアップについて語りたいこと
<質疑応答>
【森川 安理 氏】
■略歴
1977年3月 東京大学大学院理学系研究科 有機化学専攻 卒業
1977年4月 旭化成 入社
2013年2月 旭化成 退社
2013年3月 個人事業主として技術コンサルタント業開始
■経験
1977年旭化成入社後、スクリーニング化合物の合成、プロセス化学研究に一貫して従事。この間、薬学博士号取得。医薬原薬の工場長を10年経験。工場長として、米国、イタリア、豪州、韓国の当局の査察および、制癌剤を中心にする治験薬の受託生産を経験。旭化成を2013年2月末退職。2013年3月より現職。
原薬の製造についての解説を31回に渡りGMP Platformに連載している。2020年2月「バッチプロセスによる化学品・医薬原薬の製造」を株式会社シーエム・プラスより出版。
■専門
有機合成化学、プロセス化学
■GMP Platform執筆記事
『医薬原薬の製造』
『偽薬事件から、APIの品質保証を考える』
『インドビジネス雑感』
『インドについて(2016年版)』
■注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。
【セミナー当日】
●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
●講義中のパソコン・携帯電話等の使用をお断りします。