食の文化と音の文化【第9回】

 しばらく、このシリーズの原稿書きを放置していたが、再活動した。第9回は「食の文化」と「音の文化の」の共通点を追加について記載する。
 
これまでの記載内容
1.    「食の文化」と「音の文化」の共通点
2.    音楽への触れ合い
3.    タイ料理「タイスキ」との出会い
4.    タイの思い出
5.    タイの音楽
6.    オールディズからビートルズ 
7.    いよいよアマチュアデビュー
8.    The Knackの結成
9.    料理の基盤となったアイルランド生活
10.    ベトナム料理の魅力
11.    再生The Knack
12.    企業内での音楽活動

13. 「食の文化」と「音の文化」の共通点の追加
第一回の原稿に次のような共通点を記載した。
①    どちらもお酒がつきものである
②    どちらにもシナリオがある
③    想像力の豊かさが必要である
④    人を歓ばせ、自分自身も楽しめることである

 ここ最近、料理のメニューを一挙に増やした。というのは、我が家の各ホームパーティに来られている方はリピートが多く、何か新メニューをどんどん増やさないと飽きられるのではないかと感じたからです。新型コロナ以前の年末年始で、彩々野菜のピクルス、キノコのキッシュ、各種グラタン、クルミとレーズン入りのミートローフ、スペインバル風肉だんご、バターライスなどのメニューを追加した。もちろん、これ以外のメニューにもチャレンジしたが、味覚や提供する時の容易さからメニューを選択してきた。すなわち、私はずっと厨房にいるシェフではなく、パーティの一員でもあり食事しながら提供しやすいもの、例えばオーブンに入れて時間が経てば提供できるようなメニューは便利である。この私にとって、新メニューを増やしていく感覚は、ちょうど音楽の曲のレパートリーを増やしていくのと同じと感じた。曲のレパートリーを増やすときも、あれこれトライして、「これがいいかな。これがピッタリくるかな」とか思いながら進めている。5番目の共通点を最近発見したところである。

 料理のレシピは、TV番組、料理本、インターネットなどで手に入るが、それらは互いに似ているが微妙に異なる、また、そのレシピそのままでもいいが、私は少し甘さを控えたいとか、この食材も加えてみたいといった、自分なりの改良を加える。音楽においては、同じ曲目でも誰それのバージョンとアレンジされたものが多数ある。ただレシピ本に相当する市販されている楽譜には限りがある。いずれにしろ、音楽においても自分なりのアレンジをしたものを披露していく。ここにも6番目の共通点がある。

 次に各種行事にあった食と音が存在する。例えば、日本の神様には独特のお供えというものがあり、また雅楽なるものが存在する。各地で開催されるお祭りにもそれに合った食と祭囃子がある。結婚式の豪華な食事と音楽は切っても切れないものである。普通にレストランに行っても必ずと言っていいぐらいBGMがある。最近では和食のお店のBGMにジャズがここちよく溶け込んでくることも多くなった。すなわち、食と音とは切っても切れない両輪なのであり、互いに助け合う関係にあると言える。素晴らしい食事の晩餐会でも、ここに音楽があると無いではまったく違うことが想像できよう。同じ料理を食べても素敵な音楽を聴きながらになれば、2倍、3倍、いや100倍の美味しさになるのではと思うことがある。7番目の共通点である。

 また、各国や各地域独特の食や音がある。イタリアンにはカンツォーネ、フランス料理にはシャンソン、スペイン料理にはフラメンコのジプシー音楽、メキシコ料理にマリアッチ、ハワイ料理にハワイアンミュージック、アイルランド料理にアイリッシュミュージックといったコンビネーションがある。さらに食と音だけではなく、その文化にはダンスや民族衣装といった組合せの文化がある。これらは人間の基礎となる文化と思える。私は、各国の文化に触れることが大好きである。特に、そこでの食を楽しみ、音楽を聴き、ダンスを見たりして楽しむのが大好きである。時にはその文化の中に入り込む。脱線であるが、私の旅行の楽しみは景気を観るというよりも、人と触れ合うことに重点を置いている。

執筆者について

経歴 ※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

連載記事

コメント

コメント

投稿者名必須

投稿者名を入力してください

コメント必須

コメントを入力してください

セミナー

eラーニング

書籍

CM Plusサービス一覧

※CM Plusホームページにリンクされます

関連サイト

※関連サイトにリンクされます