インターフェックス・ニューヨーク2013と米国医薬品工場視察

2013/08/05 製剤

はじめに
 インターフェックス・ニューヨーク2013とシアトルのバイオ医薬品企業を視察した。インターフェックス・ニューヨークはISPE主催でニューヨークのJavits Center で毎年開催されている。2004年は3月に開催され訪問したが、この年は3月であったせいかニューヨークは大雪に見舞われた。ニューヨークの雪景色も風情がある。今回は4月下旬であったため気候も暑いくらいで多くの参加者で賑わっていた。世界の最新の装置の動向を視察する意味では、今回のニューヨークの展示会の方が、日本で開催されるインターフェックスよりも勝っているとつくづく感じた。日本からの参加者が少ないのはいささか残念である。展示会のあと最近製薬業界で注目されている抗体医薬の受託製薬プラントのあるCMC Biologics 社(本社 コペンハーゲン)のシアトル工場を見学したので報告する。
 
1.インターフェックス・ニューヨーク
 2012年のデーターによれば参加者は約11,000人、展示会社は4,000社であり分野別ではPharma 27%, Biopharma 24%, Service Providers 16%, Contract 9% Medical Device 4%,Others 19%と報告されている。諸外国からの参加者はカナダ201人、インド51人,中国44人,英国31人、メキシコ28人、韓国23人という記録があり日本からの参加者は極めて少ない。米国内ではNewJerseyが31%, New York17%,Pennsylvania17%と報告されている。さて、Javits Center はマンハッタンの地下鉄Penn Station から徒歩15分かかる。(会場までかなりの距離があり、会場近辺は再開発の大工事中であった)そのほか無料シャトルバスがホテル間を数ルート出しているので、それを利用すれば歩かなくて正門につける。来年以降参加を検討している方はこのアクセスをお勧めする。

Javits Center 全景


ガラス張りのエントランス

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執筆者について

日置 高夫

経歴 海外学会、展示会などのツアープランナー。
1963年武田薬品工業(株)入社。大阪十三工場にて製薬プラントなど各種の建設のエンジニアリングに携わる。1999年定年退職の後、海外プラント視察、海外学会展示会ツアーの企画を行う。武田薬品工業退社後も化学工学会関西支部GMPセミナーの企画委員として活躍。
※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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