【第17回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、Measure測定フェーズで何するの? (その1)

<図17-1 大きな視点、Value Stream Analysis>

 2番目のステップ、Measure 測定フェーズについてです。
 対象プロセスの「現状の問題・課題を把握すること」が測定フェーズの目的です。定義フェーズで作成したプロジェクト企画書に基づき、次の3つを行います。何をするにも、どこに向かうにも現時点の状態をチェックする必要があります。健康診断や機器の始業前点検と同様です。それぞれの方法と勘どころを順番に紹介します。

1)現状プロセスを測定    :プロセスマッピングを実施
2)現状データを測定     :データ収集とグラフ化を実施
3)現場の実態を把握     :三現主義で現場の声をヒアリング

【 現状プロセスを測定 】

<図17-2 機能横断マップ>

 
 プロジェクト準備段階で、プロセス全体を俯瞰しプロジェクトの対象範囲を決めるため、付加価値分析(Value Stream Analysis    , VSA)<図17-1> を実施しました。 詳細は【第8回】 ワークフローの付加価値分析と、OPEX導入で大切なこと をご覧ください。そこで見えてきた業務のボトルネックやムダ、重複などを、測定フェーズでもう一段深掘りします。
 プロセス分析は大きな視点から順番に細かく分析していきます。

  • 物と情報の流れ図分析(VSA):会社や事業部全体を俯瞰する
  • 機能横断マップ分析:部門横断、対象プロジェクトのワークフローを分析する
  • ワークフロー詳細分析:ボトルネックやムダ発生箇所の詳細を分析する 

 経験上、3段階のプロセスマップを作成すると、問題や課題、ボトルネック(障害)、ムダ、重複作業など、かなりの改善項目を見つけることができます。特に<図17-2>に示す機能横断マップはとても有効です。機能横断マップは、縦軸に部門や担当者、横軸は時系列で、業務の流れを長方形ブロックで表し矢印で結んでいきます。スイミングプールのように見えるので、スイムレーンマップとも言います。<図17-3>に示すように関係者で集まって、模造紙を壁に貼り、付箋を使ってマッピングを行います。皆でアナログ方式に、まずはワイワイ・ガヤガヤ言いながら作ることをお勧めします。マップ作成は参加者が理解しやすいように作ることが大切で、PCで作成する場合、誰か一人の視点に偏らないようにします。PCで綺麗に作成したマップに、あとから「ここが違う」、「実際はこうだ」とは言いにくいものです。言いにくいところに隠れた原因があり、そうした情報は綺麗なマッピングからは見えてきません。ワイガヤ方式で行うと、その時の勢いで参加者からいろいろな意見や話が出てくるものです。プロジェクトの参画意識も高まります。ポイントは綺麗に作るのではなく、現実を表したワークフローを作成することです。


 

 

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