知的生産性を革新する組織構造・空間構造【第4回】

5.空間構造と組織構造との関係について
研究開発のプロセスで、空間構造と組織構造は互いに切り離せない関係にある。
研究開発だけでなく、全ての組織は、業務を行なうために情報と場が必要である。
特に研究開発のような知識の生産にとって、多くの情報をコミュニケーションする場所が重要なのである。ダイレクト・コミュニケーションをするためには同じ時間と空間に存在しなければならない。その空間構造がどのようであるかによって、コミュニケーションに障害で出たり、有利に働いたりする。
これはある欧州の本社ビルの役員室のレイアウトの変更である。



図-6 組織構造と空間構造の関係(ヒエラルキー型)
 
この会社は典型的な階層型組織で役員室でさえ写真のような階層組織を象徴するような一本の廊下に沿って役員室が並んでいる密閉された空間構造であった。
各役員は孤立し、役員同士のコミュニケーションは自ら他の役員の部屋で行うしかない、非常に悪い状態であった。
そこでまず空間構造を変えることで、行動パターンを変え、結果としてコミュニケーション活性化を図ろうとした。

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