医薬品開発・製造におけるリスクマネジメント実践~あなたはその重要性を理解していますか~
★リスクに基づく取り組みはなぜ企業に馴染まないのか?
★Quality Cultureとの関連性は?
★リスクに基づいた製造現場における逸脱・変更管理とは?
講演者
ナノキャリア株式会社
研究部 部長 宮嶋 勝春 氏
日程
2019年9月3日(火)10:30-16:30
受講形式
オフライン
開催場所
みなとみらいグランドセントラルタワー6階 シーエムプラス本社 セミナールーム
開催概要
●会場:みなとみらいグランドセントラルタワー6階
(株)シーエムプラス本社 セミナールーム
●受講料(昼食付):1名43,200円(税込)
1社2名以上同時申込の場合,1名につき32,400円(税込)
●申込締切り:2019年8月26日(月) 15時まで
●講演資料:弊社にてテキストを用意し、当日配布いたします。
●よくあるお問合せ一覧はここをクリック
【セミナー内容】
■セミナー開催の背景
今日、医薬品開発・製造は、すべての場面においてリスクがKeywordとなっている。しかし、なぜこうした取り組みが必要なのか、過去の取り組みとどこが違うのか、そこに含まれている課題とは何か、誤解していることはないか、など、いろいろな疑問を持っている人や、リスクに基づいた取り組みを面倒くさい、厄介だと考えている人が多い。リスクに基づいた取り組みは、企業の強い味方となるものであり、この適切な運用こそ今企業に求められているものである。本講演では、医薬品製造開発・現場におけるリスクに基づいた取り組み、そしてそれを実践するためのポイントを理解すること目的とする。
■セミナーポイント
本講演では、なぜリスクに基づいた取り組みが必要になったのか、その歴史的な背景、開発段階から製造段階にいたる各ステージにおける具体的なリスクに基づいた取り組みを紹介する。そのうえで、最近話題となっているQbDに基づいた開発、医薬品のライフサイクルマネジメント、Quality Cultureとリスクとのかかわりについても演者の考えを紹介する。こうした解説を通して、リスクに基づいた取り組みの具体的な内容、そこに含まれている課題に対する理解を深めるとともに、リスクに基づいた取り組みの実践にむけた一助とする。
■習得可能な事項
・QbDとリスクに基づいた取り組みの関係
・リスクマネジメント基礎的な流れ
・FormalとInformalな取り組みの違い
・リスク評価のポイントと知識管理
・Worst Case Approachとリスクマネジメントの関係
・技術移転とリスクの関係~技術移転かリスク・知識移転か~
・リスクに基づいた逸脱・変更管理の内容
・Quality Cultureとリスクの関係
■事前質問(以下の方法で事前質問もお寄せ下さい)
1)申込フォーム内「Q2.備考(ご希望やご連絡等)」に事前質問を記載ください
2)請求書をお送りしたメールに直接、質問内容を返信ください
※準備の都合上、開催1週間前までにご提出ください
■セミナーキーワード
GMP、リスクマネジメント、Quality Culture、ICH-Q9、ICH-Q10、リスク評価
■セミナー項目
1.なぜリスクが話題となっているのか
1)歴史に見る医薬品開発・製造の問題点とリスク
2)リスクに基づいた取組みで医薬品の開発・製造における課題を解決できるか
3)医薬品のライフサイクルマネジメントの実際
2.リスクマネジメントとは何か
1)リスクマネジメントの定義
2)ICH-Q9 品質リスクマネジメントに関するガイドラインのポイント
3)リスクマネジメントに含まれる5つのプロセス
・FormalなプロセスとInformalなプロセス
・リスク特定とは~その効果的な手法~
・リスク分析とは~その効果的な手法~
・リスク評価とリスク受容とは~その効果的な手法~
・リスクコントロールとは~その効果的な手法~
・リスクコミュニケーションとは~その効果的な手法~
4)Worst Case Approachとリスクマネジメント
5)知識管理がリスクマネジメントの鍵となる
3.QbDに基づいた医薬品開発の流れとリスク
1)QbDに基づいた医薬品開発のプロセスを理解する
2)どうやってリスクを見積もるか~計量化学的な取り組み~
4.バリデーションとリスクマネジメント
1)バリデーションとは何か、なぜリスクが重要なのか
2)バリデーションで、製造リスクはコントロールできるのか
3)医薬品の製品品質照査とライフサイクルマネジメント
5.技術移転か、リスク・知識移転か
1)技術移転とは何か~なにが課題か~
2)技術移転ガイドラインのポイント
3)技術移転からリスク・知識移転へ
6.リスクに基づいた製造現場における逸脱・変更管理
1)逸脱とリスクはどう関係しているのか
2)逸脱をどうやって防ぐか~ヒューマンファクターとヒューマンエラー~
3)逸脱管理におけるポイントとCAPA
4)変更管理とリスクはどう関係しているのか
7.Quality Cultureとリスクマネジメント
1)なぜ今Quality Cultureなのか
・Quality Cultureの定義
・Quality Cultureに関する具体的な活動
・Quality Cultureの評価方法
2)医薬品品質システムについて理解しよう
・ICH-Q10 医薬品品質システムに関するガイドラインのポイント
・医薬品品質システムの具体的な活動
・経営者の役割に対する誤解
8.まとめ
<質疑応答>
【宮嶋 勝春 氏】
■略歴
1979年4月~2000年2月 ゼリア新薬工業㈱ 中央研究所 製剤研究部
この間、
1984年2月~1986年10月 米国ユタ大学薬学部(Professor W.I.Higuchi教授)に留学
2000年3月~2006年3月 テルモ(株) 研究開発センター 主任研究員
2006年4月~2008年7月 奥羽大学薬学部 准教授
2008年8月~2016年5月 武州製薬(株) 製造技術部 部長
2016年6月~2017年5月 一般社団法人 製剤機械技術学会 事務局長
2017年6月~ ナノキャリア(株) 研究部 部長
■専門
内服固形製剤の開発、リポソーム製剤の開発、製剤の技術移転など
■本テーマ関連学協会での活動
1999年‐2000年 日本薬学会 評議員
2002年‐2004年 ISPE日本支部 理事
2011年‐2016年 製剤機械技術学会 理事
2016年‐現在 日本薬剤学会 評議員
■注意事項(予めご了承の上、お申込み下さい。)
【申込時】
●受講料はセミナー開催5営業日前の15時までにお振込み下さい。
●定員に達し次第、申込を締め切ります。
●最小開催人数3名に満たない場合、中止とさせて頂きます。
●講師及び当社のコンペティターの場合、受講をお断りする場合がございます。
【セミナー当日】
●名刺を以て受講券とします。お忘れなきようご持参ください。
●録音・録画(静止画・動画)行為は固くお断りします。
●講義中のパソコン・携帯電話等の使用をお断りします。