医薬生産経営論・番外編(ひとつの高校野球論)【第3回】
高校球児たちにとって、甲子園大会に出場するかしないかが、今後の野球人生に大きく影響する。
ならば、どこの地区のどの高校を選び、どのポジション、どのようなタイプの選手であればいいのか、ということが大事なことになる。
結論から言えば、予選の試合数の少ない地区(都道府県)の強豪校である。県外の高校を選ぶのであれば、私立高校となる。私立高校のうち、少子化対策で熱心に誘ってくれる大学付属の私立高校となる。
今年の夏の甲子園大会、第96回全国高等学校野球選手権大会の各チームのデータを読む。
地区予選の試合数が最も少ないのは、鳥取県と高知県の2地区で僅か4試合である。逆に、最も多いのは大阪府の8試合である。鳥取県代表の八頭高校は公立高校であり3人の投手で予選を戦ったが、高知の私立・明徳義塾高校は1人の投手が予選4試合すべてを完投した。
予選の試合数が5試合の地区は、秋田、山形、富山、和歌山、山口、佐賀などの18地区となっている。これら予選試合数が4試合と5試合の計20地区において、公立高校(市立和歌山を含む)が代表となったのは8地区である。つまり、甲子園に出場した公立高校13校の約62%がこの20地区から出場しており、公立高校から甲子園に出たいと思えば、予選試合数の少ない20地区を選ぶことが賢明である。
それにしても、利府高校(宮城)と静岡高校(静岡)は公立高校ながら地区予選7試合を勝ち抜いたのであるから、凄いとしか言いようがない。
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