【第16回】Operational Excellence 実行の勘どころ 、Define定義フェーズで何するの?(その3)

2022/09/09 品質システム

利害関係者分析(ステークホルダー分析)の書き方について紹介する。

<トルコ、カッパドキアにて>

 「プロジェクト企画書(プロジェクトチャーター)」に続き、プロジェクトに協力してもらう部内・部外の関係者マッピング:「利害関者分析(ステークホルダー分析)」 を紹介します。
 この写真はトルコのカッパドキアです。家と洞穴が複雑に入り組んでいて迷路の様です。ここの地図を作ることと、ステークホルダー分析を重ねてみました。では本題に入りましょう。

【 ステークホルダー、利害関係者分析 】

<図16-1 ステークホルダー分析①>

 プロジェクトのみならず、仕事をする上でチームワークと協力体制は大切です。コミュニケーションが上手くいっているかどうかで、プロジェクトの進捗や成果が変わります。組織文化の違い、部門や人による違い、誰かから業務を引継いたときの齟齬など、仕事では思わぬ障害が発生するものです。個々の担当者の得意・不得意もあるでしょう。プロジェクトも同様です。
 プロジェクト開始に当たり、プロジェクトに直接・間接的に関わる組織・人を書き出し、それぞれの繋がりを視覚化していくツールです。ステークホルダー分析といい、ウェッブ検索すると何種類かでてきます。一番簡単なのは<図16-1①>に示すようにホワイトボードに大きく円を描き、その周りに主な登場人物の名前(所属)を書きます。
 これは某組織の採用プロセスの例で、HRシステムを中心に採用活動が進行します。円に沿って関係者、そこからの様々な情報、書類のやり取りが行われる様子を書き足していきます。スタートから順番に採用プロセスを確認していきます。確認しながらプロセスの問題や課題、不明な点、予め連絡をしておくべき事項や、このプロセスのポイントが見えてきます。
 

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執筆者について

井口 幸人

経歴

ライズマネジメント株式会社 代表取締役
オペレーショナルエクセレンス マスターブラックベルト
1986年にGE横河メディカルシステム入社、画像診断装置CT/MRIの営業技術、大学病院と共同研究、GEメディカル・アジアにてシックスシグマ・ブラックベルト(ビジネス変革のリーダー)の業務に従事。
2005年にコヴィディエンジャパン(医療機器)、OPEX(Operational Excellence)推進室長として、全社の変革プロジェクトを統括。その後、テバ製薬、ユーシービージャパンの生産部門でOPEX活動の責任者として従事。
2016年にライズマネジメント社を設立し、ビジネス変革のトレーニング、コンサルティングなどの活動を実施中。特にハンズオンでのプロジェクト実施、コーチングが得意です。   

※このプロフィールは掲載記事執筆時点での内容となります

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