モノづくりのモチベーション・マネジメント【第2回】

はじめに
 
 PIC/Sは医薬品製造プロセスを検証するスキーム(枠組み)として最近注目されていますが、もう1つのPICSは社員の行動規範の基本軸と考えています。そして、行動規範の基本軸と共に、業務遂行の手順、要領をMPDCAとして表しました。社員のメンタル面の強化ならびに支援として、PICSを掲げ、業務遂行の手順としてMPDCAを明示しました。ではPICSとは如何なるものか。MPDCAとは何を意味しているのか。そして企業の競争力の源泉となる組織知の創造について説明します。
 
1.PICSとは
 
 PICSとは行動規範の基本軸と考えています。PはProactiveのPで、日本語では予応的と訳されるそうですが、ビジョンの"一歩前"と同義語であると理解しています。ビジネスには不確定要素がつきものですが、可能な限り将来を予測しながら、現実を実行することの重要性を唱っています。社員には、自ら進んで積極的に行動するよう求めています。
 IはIntegrityのIで、誠実と訳されます。業務遂行には誠実性を持って、事に当ることが求められます。またIntegrityという言葉は、医薬品製造においては重要な除菌フィルターのIntegrity Test(完全性試験)に使われています。すなわち、我々の業務の完全性が求められるわけです。CはCommitmentのCで、約束を意味します。そして有言実行を重要視します。やるべきことを宣言し、それを着実に実行し結果を出す。これがcommitmentの意味する約束です。最後のSはSpiritedlyのSで、元気に活き活きと行動することが求められます。明るく元気に、活発に行動すれば、職場雰囲気も明るくなり、良い知恵やアイデアが生まれると確信します。そして社員には、一日の終わりに、
 
 ・今日1日、積極的に行動できたか。
 ・今日1日、誠実に行動し、業務の完全性が実行できたか。
 ・今日1日、約束したことが守れたか。
 ・今日1日、明るく元気に業務ができたか。
 
を振り返ってもらえるようにお願いしています。

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