経歴
株式会社シーエムプラス シニアコンサルタント。 2006年 京都府へ入庁。2009年より健康福祉部薬務課にて医薬品、医療機器、医薬部外品、化粧品、体外診断用医薬品製造業・製造販売業許認可やGQP/GVP/GMP/QMS調査を担当。日本当局のPIC/S加盟によるQMSの立ち上げに携わる。2018年に厚生労働省へ入庁、医薬・生活衛生局監視指導・麻薬対策課 GMP指導官に就任、GMP/QMS関連の法・省令改正に従事。2020年に京都府へ帰庁、京都府薬事支援センターを立ち上げる。2024年7月にシーエムプラス入社。 業界活動としては、PDA製薬学会関西勉強会、製剤機械技術学会GMP委員会・DI委員会、過去には医機連QMS委員会、厚生労働科学研究に参画。
2025/12/05 AD 食品
なぜ今、健康食品GMPへの適切な対応が求められるのか
【解説】健康食品GMPの実践的対応ガイド ~紅麹事案を教訓に、医薬品GMPから学ぶ品質保証体制の構築~【第1回】
【第1回】なぜ今、健康食品GMPへの適切な対応が求められるのか 本稿は、Wellness Daily News(https://wellness-news.co.jp/)に寄稿した記事を再編し掲載します。 Wellness Daily News掲載記事(2025.10.22)『健康食品GMP実践的対
2025/12/05 AD 品質システム
-ツムラ、日薬連品質委員会を経験した富塚氏が語る製薬業界の今-
GMP・GQPの変遷と未来を語る【第5回】
※前回内容「GMP・GQPの変遷と未来を語る【第4回】」 5. ISO・QMS(品質マネジメントシステム)と医薬品PQS(医薬品品質システム) 田中: 続いて、ISO、特にISO 9001と、医療機器におけるISO 13485、そして医薬品におけるPQS(ICH Q10)についてお伺いします。ICH
2025/11/28 AD 品質システム
平時こそ問われる経営陣とのコミュニケーション
QAを助けたい【第2回】
総括製造販売責任者の責務と経営陣との対話 (前回からの続き) 田中: 伊井様が、総責になられた際のお話を伺いたく存じます。当時はGQP省令が施行されてからまだ日が浅い時期で、総責の役割も手探りだったと思いますが、ご苦労はありましたか? 伊井様: おっしゃる通りです。当時、日薬連の主催の総責会議に参加
2025/11/13 AD 品質システム
調査官は「品質文化」を見ている ― 信頼される組織であるために
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第9回(最終回)】
調査官は「品質文化」を見ている ― 信頼される組織であるために これまで数回にわたり、GMP適合性調査の具体的な対応策や指摘事例について解説してきました。しかし、これらのテクニカルな側面の根底には、より本質的なテーマが存在します。それが「品質文化(クオリティカルチャー)」です。 1.不正事案の根源に
2025/11/12 AD 品質システム
最近の指摘事項の傾向と対策(その3)― OOS処理と承認書との整合性
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第8回】
最近の指摘事項の傾向と対策(その3)― OOS処理と承認書との整合性 GMP適合性調査において、企業の品質保証に対する姿勢が最も顕著に表れるのが、「規格外(OOS)結果への対応」と「承認事項の遵守」です。これらに関する不備は、患者の安全や規制遵守の根幹を揺るがすものとして、極めて重大な指摘に繋がる可
2025/11/11 AD 品質システム
最近の指摘事項の傾向と対策(その2)― PQR・供給者管理・バリデーション
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第7回】
最近の指摘事項の傾向と対策(その2)― PQR・供給者管理・バリデーション GMPシステムの有効性は、個々の活動の質によって決まります。中でも「製品品質照査(PQR)」「供給者管理」「バリデーション」は、プロセスの妥当性と継続的な改善を保証する上で重要な活動であり、調査においてもその実効性が厳しく問
2025/11/10 AD 品質システム
最近の指摘事項の傾向と対策(その1)― 品質システム・DI・逸脱管理
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第6回】
最近の指摘事項の傾向と対策(その1)― 品質システム・DI・逸脱管理 近年のGMP適合性調査では、単発の事象だけでなく、その背景にある管理システム全体が問われる傾向が強まっています。特に「品質システム」「データインテグリティ」「逸脱管理」は、調査で最も重点的に確認され、中程度以上の指摘に繋がりやすい
2025/11/07 AD 品質システム
調査の実際③ ― ラップアップミーティングと指摘事項への対応
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第5回】
調査の実際③ ― ラップアップミーティングと指摘事項への対応 数日間にわたる調査の集大成が、最終日の「クロージングミーティング(ラップアップ)」です。そして、そこで提示された指摘事項への事後対応ちこそが、企業の改善能力を示す真の正念場と言えるでしょう。 1.ラップアップミーティング:最後の対話の機会
GMP・GQPの変遷と未来を語る【第4回】
※前回内容「GMP・GQPの変遷と未来を語る【第3回】」 4. 生薬・漢方製剤に関するJPMA自主基準の策定 田中: 次は、生薬・漢方製剤に関する日本漢方生薬製剤協会(JPMA)の自主基準についてお伺いします。あれは大変なご苦労があったのだろうと推測しますが、PIC/S加盟との関係で、当時まだ法令上
2025/11/06 AD 品質システム
調査の実際② ― 現場ツアーと書面調査に求められるもの
【解説】GMP適合性調査の実践的対応ガイド ~本質的な法令遵守を踏まえたGMP適合を目指して~【第4回】
調査の実際② ― 現場ツアーと書面調査に求められるもの GMP適合性調査において、製造所の実態を最も直接的に確認するのが「現場ツアー」であり、その活動の証跡を深掘りしたり、実際に証拠として確認するのが「書面調査」です。これらは調査の中核であり、ここでの対応が調査全体の評価を大きく左右します。 1.現