≪解説≫2025年 改正薬機法【第3回】

品質保証・安定供給・創薬環境の変革に対して企業として備えるべきこと


【第3回】令和7年改正薬機法の背景 ― なぜ、今この改正が必要だったのか(その2)

前回からの続き)
③    課題に対する議論
これらの課題に対し、国は以下の複数の会議体で、多角的かつ専門的な議論を重ねてきました。
この流れを理解することが、今回の改正の意図を正確に汲み取り、令和7年薬機法改正などを踏まえた実際の対応に活かせると考えます。

医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会
これまでも述べたように諸課題を横断的に議論し、令和5年6月に報告書をとりまとめ、後発医薬品の産業構造の見直し、サプライチェーンの強靱化、創薬力の強化、薬価制度・流通制度の改善といった、包括的な対策の方向性を示しています。

各課題の深化~専門検討会・関係者会議での議論

  1. 後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会
    後発医薬品産業の「在るべき姿」(品質確保、安定供給能力、持続可能な産業構造)を提示し、その実現のための方策(自主点検強化、ガバナンス向上、少量多品目生産の適正化、企業間の連携・協力推進など)を具体的に提言しました。
    これを受け、「独占禁止法関係事例集」の策定にも繋がり、再編を法的な側面から後押しする環境が整備されました。
    後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造のあり方に関する検討会(厚生労働省HP)
    (令和7年2月17日)「後発医薬品の安定供給等の実現に向けた産業構造改革のための独占禁止法関係事例集」の策定について(公正取引委員会HP)

 

 

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