エッセイ:エイジング話【第27回】
カゴぱくりとレジ袋
年末のラジオ番組を聴いていると、都内にあるマーケットの社長は、2020年を振り返り「カゴぱくり」と聞きなれない言葉を発しました。今回はプラスチックカゴのエイジングを探ります。
環境省は、2020年7月のレジ袋有料化を機に「みんなで減らそうレジ袋チャレンジ」を立ち上げました。あれから半年ほど経ちましたが、このスローガンを書かれたポスターをコンビニのレジ横で見かけます。
プラスッチックゴミの海洋投棄が減らないことを受け、シングルユースプラスチックの利用を減らす地球規模での取り組みが進められています。
子供の頃にお使いを頼まれると、台所の土間に吊るしてあるカゴを肩から下げ、メモ書きをポケットに市場へ出かけました。
その頃の市場は、魚屋さん・味噌屋さん・卵屋さんから衣料店もあり、入口を入ると袋小路になって出口へ向かうようになっておりました。
縄で編んだフレキシブルなカゴは現在のレジ袋と同じく、形状を問わずに収納できますから、壊れ易い卵は野菜の上に醤油瓶は隅の方へ入れるように場所・買い物順を工夫することを、市場へのお使いで学びました。
卵屋さんでは大小の卵が籾殻(もみがら)の上に並べられ、汚れが少しあるけども新鮮そうな赤玉を、2つ3つ選び小さな籐(とう)カゴに入れ店主へ渡すと紙袋に詰めて貰えました。
現在のマーケットでは10個入りのパック単位で売られますが、ブランド卵は6個入りパックで売られているのも見かけます。このプラスックパックを持ってマーケットへ再来する人を見かけることはありません。
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