医薬品の外観目視検査における要求品質の明確化のために【第15回】

流通過程での破瓶防止対策

1. 流通過程での破瓶防止対策
 注射剤製造で適切に製造され、検査で合格となったものも、流通過程で破瓶等の発生で、医療機関から提訴されることがある。輸送試験を実施したり、包装を工夫したりしても、取り扱いによって破損が発生することを完全に防止することは難しい。また、医療機関での取り扱いで破損することも考えられるので、破瓶防止のため、色々な工夫が試みられている。
 一例を、図表1に紹介する。

バイアル瓶に台座を設置したり、それをシュリンク包装することで、破瓶防止対策としている。落下試験などにより、一定の効果は認められているようである。

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