業界雑感 【2021年5月】

 昨年暮れに中国製ワクチンを接種した日本人の企業経営者がいた。ワクチンを無許可で輸入し販売するということには薬機法上問題はあるが、個人輸入で医師が自由診療で接種することは可能なので、自己責任ということで片づけられているのだろう。国内で昨年12月にファイザー社のワクチンがようやく承認申請された時期で、どの程度の期間で審査されいつ頃承認されて接種が可能になるのかも全く不明だったころの報道だったので、ニュースとしてのインパクトはあった。その後その経営者に副反応があったとか、新型コロナに感染されたとかの報道もないので、無事に暮らしておられるのであれば、それはそれということかもしれない。
 中国製ワクチンについては、最近になってWHOが緊急使用を承認したのだが、その背後には政治的な匂いがプンプンするし、有効性や安全性に関して十分な検証がされているようにも思えないので、たとえ接種してもらえるチャンスがあったとしても個人的には遠慮させていただきたいところだ。ただ、ファイザー・モデルナやアストラゼネカのワクチンが手入らないので、背に腹は代えられず中国のワクチン外交に乗っかるしかない国も多数あるのも現実である。

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