バイオ医薬品とベンチャー【第2回】

1.バイオベンチャー雑感
 
 私は10年以上バイオベンチャーに関わって来ました。とは言え、上場企業で活躍していたわけもなく業界の隅で孤軍奮闘していました。
 
 その様な立場にいると、バイオベンチャーについていろいろと意見をもらいます。また、その意見も徐々に変わってきているのも体感できます。2000年前半は、多くの方から期待と熱いエールをいただきましたが、後半になると悪口までは言われませんが、ほぼ相手にされなくなってきました。一方、ベンチャー側も投資側の悪口を言いだす方も多く、業界全体に閉そく感があふれました。
 
 最近になり、業界自体が落ち着きを見せ始め、老舗(と言っても10年足らずの社歴ですが)は黙々と開発を行い、新興は研究とアライアンスに集中しています。
 
 資金はとても流れているとは言えませんが、苦しい時期に知恵を出して会社を維持している姿は、本来バイオベンチャーが持つべき姿かと思っています。
 
 こんな時期に、バイオベンチャー論、特に創薬ベンチャーについて、というのは多くの批判を受けそうですが、敢えてこの時期に鳥瞰的な位置となった立場からの表現を享受いただければ幸いです。また、製薬会社などでベンチャーにかかわったご経験をお持ちでない方にも、是非お読みいただけると幸いです。

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