米国FDAによる中国天津爆発地域からの輸入に関する警告

※関連記事「中国CFDA/中国天津爆発地域から輸出する原薬製品の外包装にシアン化物が検出されたことに関する調査結果」(2016/1/13追加)

2015年8月12日午後11時半ごろ(日本時間13日午前0時半ごろ)、中国天津市浜海新区天津港7号卡子門にある天津東疆保税港区瑞海国際物流有限公司の危険物倉庫で大規模爆発事故が発生した。
この事故により、天津港は機能麻痺の状態に陥った。この中でシアン化ナトリウム・硝酸アンモニウム・硝酸カリウム・炭化カルシウムなどの危険物が複数保管されていたため、神経ガスが生成されたおそれがあり、中国当局は情報統制を含めた事態の収拾に注力している。
Wikipediaより)

事故から4か月間が経ち、中国政府は事故原因の調査に努力を続けているが、まだ結果は出ていない。
この事故が発生した後、米国FDAは中国天津からの輸入医薬品(原料を含む)に対する監督管理を強化した。その結果、天津天薬薬業股份有限公司からの出荷に含まれた二つの医薬品よりシアン化水素を検出した。
シアン化水素は殺虫剤のほか、化学兵器(血液剤)として使用される様に、動物にとって致死性の毒物である。火災によりアクリル製品等が熱分解し、シアン化水素が発生して急性中毒を引き起こすことがあり、一酸化炭素とともに火災時において中毒が発生する原因となっている。 

なお、CDER Alert(http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/ucm478170.htm)の訳文は下記の通りである。
 

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