【第10回】ライフサイエンス業界における効果的なサイバーセキュリティ対策とは

サイバー攻撃のトレンドその対策最前線をシリーズで紹介
第一回『クラウドのセキュリティ・リスクとその対策を解説』

 現在、クラウド前提のSasS*1アプリケーションやクラウド基盤の普及が非常に進んでおり、企業や団体にとってもはやクラウドサービスなしでは、日常業務が回らない状況になっております。それを裏付けるように、令和3年の総務省のクラウド利用における調査*2によると、クラウドを利用する理由は、「資産、保守体制を社内に持つ必要がないから」が38.8%と最も高く、次いで「初期導入コストが安価だったから」(36.9%)、「どこでもサービスを利用できるから」(35.1%)となっており、主に機能面及びコスト面からの理由が挙げられています。また、利用用途については、「ファイルの保管・データ共有」(59.4%), 「電子メール」(50.3%)「 社内情報共有・ポータル」(44.8%)「スケジュール共有」(43.8%)「給与、財務会計、人事」(37.8%)「データバックアップ」(36.5%)の順となっております。
 故に、クラウドへの依存度が高まるにつれ、一般企業から重要なインフラ業界となるライフサイエンス業界まで、あらゆるものがクラウドサービスの利用が前提な世界になってきております。特にクラウドに保管されるデータ量は年々増大しており、2025年までに、世界のクラウドストレージは200ゼタバイトに達し、これは4K映画2000億本、書籍200兆冊のデータ量に相当します。  
 それ故に、悪意のある攻撃者からのマルウェア*3、ランサムウェア*4、DoS攻撃*5などを用いたクラウドを標的とした攻撃が増加しており、さらにユーザー自身のコンプライアンス違反という課題もあるため、脅威要因からクラウド環境を保護することがかつてないほど重要になっております。 そこで、今回具体的なクラウドにおける8大 セキュリティリスクを紹介します。順を追って説明しますと、先ずは、

 

 

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