「マラソン」第4回
8 トレイルランニング専門店
『京一』を達成し、少しずつトレランという競技に魅了されていく中で、より良い靴などをトレイルランニングのグッズを探していくこととなる。
トレイルランニングのグッズについては、当時あまり知識もなく一度実物を見てみたいなと取扱い店舗を探すものの、関東や関西でも大阪などしかお店がなかった。
しかし、いつの間にか京都にもトレイルランニング専門店が出来ていたのである。
その情報を見つけた私は店舗へ行ってみることにした。
そこは京都の繁華街にあり好立地であったが、地下に店舗を構えており、入りにくかったが、恐る恐る入ってみると、そこには若者2人がいた。
その2人はおそらく私を見たときに、獲物が来た!と思ったのだろう。
フランクにそして、強引にトレイルランニングシューズを売りつけてきた。
勢いに負けて、その靴を買うことに…。
帰ろうとした際、地下から地上に上る階段の途中に、トレイルランニングチームのメンバー募集チラシが貼っていた。
詳細の内容は忘れてしまったが、長距離のレースに出るために、一緒にチームで練習しませんか?というものであった。
興味はあったが、特にその時はチームでの練習に参加したいと思わなかったため一旦はスルーした。
ただし、このトレイルランニング専門店は、その後の私の人生を大きく変えるものとなった。
9 トレイルランニング練習会
『京一』を達成した後も、山に走りには行っていた。
ただ、次の目標は決め切れていなかった。
そんな時に、前に行ったトレイルランニング専門店が秋のトレイルランニングレースの練習会を継続的に開催する情報を得た。
そのレースは20キロ、40キロ、そして新設される60キロのコースがあったが、練習会自体は20キロを目指す人と60キロを目指す人という形で分けられていた。
そのレースに興味もあったこともあり、私は60キロの練習会に参加することとした。
6月某日、第1回目の練習会が開かれることに。
練習会の集合場所はそのレースの中間地点、メインの急登の麓であった。
練習会というはじめて参加する場。すごくドキドキしていたのを覚えている。
60キロの参加者は10名程度だったかと思う。
20キロの参加者は倍くらいいて、少し短めの練習コースを行くようだ。
主催者のTさん(若手2人を率いるボス)が、開始を告げ、その時の練習会のサポートに入ってくれていた人たちを紹介してくれた。
そのうち1人(今では親友?)は、特徴的な髪形(パーマ)で職業パン屋さんの方がおられた。(ここからは『あおきさん(仮称)』と呼ぶこととする。)
話を聞く限り足がとても速いようだ。(後でちゃんと認識したがフルマラソン2時間半を切ったり、トレランなどの大会でも優勝・入賞されている人だった。)
他にもサポートがいたが、あおきさんの印象が強すぎてあまり覚えていない。
その後、参加者の自己紹介がされた。
他の方々は、どうやら歴戦のツワモノらしい。
今思うと場違いなところに行ったもんだと思うが、何も知らない強みだったのかもしれない。
自分の自己紹介の番が来た。
京一「レースに少し出たりもしてますし、『京一』も一人でしました!がんばります!」
特に大きな反応はなかった。後で思い返しても恥ずかしくなるが『京一』はトレランの中では(60キロのレースの完走を目指すような人は)走ってて当然なのだ。
そんなこんなで練習会が始まった。
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